ニュース
東急ステイ、ハンズや貸し会議室と連携したホテル開業へ 利便性訴求でコロナ禍を乗りきる:ちょい飲みやテレワークに(2/3 ページ)
東急リゾーツ&ステイ(東京都渋谷区)が8月30日に「東急ステイ新宿イーストサイド」(東京都新宿区)をオープンする。
“ハンズ”と“ステイ”がコラボ
同ホテルの客室数は208室、うち3部屋を「ステイコンセプトルーム」とした。両社のコラボは今回が初めてだという。「BEAUTY&CARE」「STAY BIZ」「CHOINOMI TIME」とコンセプトを定め、東急ハンズで展開する関連商品を設置。気になった商品のQRコードを読み取れば、東急ハンズのオンラインショップで購入できるようにした。
「BEAUTY&CARE」は、全客室に設置している洗濯乾燥機から着想を得たという。東急ハンズがセレクトした美容に関する商品や、フィットネスグッズを配置した他、洗濯から一連の流れを想定したスチームアイロンや、洋服ブラシなどを取りそろえている。
「CHOINOMI TIME」は、冷蔵庫や電子レンジ、電気ケトルを活用してちょっとした料理ができる設備と家電製品を取りそろえた。グラスや食器などを使って、映画鑑賞など“お部屋時間”を楽しむ提案をしている。また「STAY BIZ」は、テレワークに適した設備や機器を用意している。
またロビーにも東急ハンズの商品を配置しその場でも購入できるようにした。なぜ、両社は今回の取り組みを始めたのだろうか。
関連記事
- 寮発祥のドーミーインが「大浴場」をどんどん展開するワケ 手掛ける「和風ビジネスホテル」とは?
「宿泊施設のカテゴリーボーダーレス化」が進んでいるが、ドーミーインのサブブランド「御宿 野乃」もそのひとつだろう。 - ドーミーインのこだわりは「大浴場」だけじゃない 店舗数拡大でも維持する「水風呂」と「朝食」の質
共立メンテナンスが運営するビジネスホテル「ドーミーイン」。大浴場のこだわりにとどまらず独自サービスを展開している。 - バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
コロナ禍がもたらす温泉街への影響は甚大だが、「温泉の魅力」として考えさせられるのが“街づくり”という点だ。筆者は「施設そのもので集客できる強い宿は例外的で、温泉地の魅力自体が集客を左右する」と指摘する。 - 爆増した3万ブース超のカプセルホテル “ブーム終焉”の理由はコロナ禍だけじゃなかった
近年、訪日外国人旅行者の激増により宿泊施設不足が露呈、数多くのホテルなどが誕生した。施設数で群を抜いていたカテゴリーが「簡易宿所」といわれる施設で、その代表格が「カプセルホテル」や「ホステル」と呼ばれる宿泊施設だ。 - 国内に75万室! 供給過剰のビジネスホテル インバウンド消失で生き残る策はあるのか
ホテルが供給過剰? コロナ禍でインバウンド消失、国内需要も激減とあっては当然のことと思われるだろう。しかし筆者は、供給過剰というワードは、コロナ禍ではなく“コロナ禍前の状況”を表していると指摘する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.