堅調ZOZOに死角はあるのか 若年層を取り込む「本田翼」CM戦略と「ツケ払い」から考える:磯部孝のアパレル最前線(1/4 ページ)
ZOZOTOWNを運営するZOZOが好調だ。直近の22年3月期の第1四半期 (21年4〜6月)の商品取扱高は1067億円(前年同期比11.9%増)、営業利益125億円(同20.8%増)と、ステイホームによるデジタルシフトという高いハードルに対して2桁増だった。
ZOZOTOWNを運営するZOZOが好調だ。直近の22年3月期の第1四半期 (21年4〜6月)の商品取扱高は1067億円(前年同期比11.9%増)、営業利益125億円(同20.8%増)と、前年のコロナ禍で余儀なくされたステイホームによるデジタルシフトという高いハードルに対して2桁増だった。22年3月期の通期予想は商品取扱高4504億円(同10.5%増)、売上高1626億円(同10.3%増)、営業利益478億円(同8.3%増)の増収増益を見込む。
ZOZOTOWN好調の理由は、ゴールデンウィーク明けの5月14〜23日の10日間にわたって実施したZOZOWEEK、6月18日からの夏本セールの盛況によるところが大きかった。この両イベントともテレビCMを投入、人気女優の本田翼さんを起用したこともあって、セールスイベントへの集客に成功。
テレビCMからオンラインショッピングへ誘引させていくパターンで成果をあげた形だ。このパターンで成果をあげたアパレル企業が他にもある。
その代表例としてアダストリアを紹介したい。アダストリアは自社ECサイトへの会員登録プロモーションとして、3月16〜31日に女優の「のん」さんを使ったテレビCMを展開した。
ちょうど学生の春休みや新生活準備のタイミングと重なって、同期間での新規会員登録数が18万人(前期比253%)、アプリのダウンロード数は16万と、自社EC率を17.7%に伸ばす事に成功した。
オンラインの世界でも、テレビCMを使った販促効果はまだまだ期待できるようで、他にもスマホのサービスプラン、QR・バーコード決済サービスや定額制動画配信サービスなど、新規顧客の獲得に向けた販促のメインツールとしてテレビCMは、いまだ十分に機能している。
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