2015年7月27日以前の記事
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10%に満たない女性管理職 なぜ「上」に行けないのか河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/5 ページ)

女性軽視発言やセクハラについては、多くの人たちが問題にするようになった。しかし「女性リーダーの数を増やす」ことには否定的な意見も多く、結果として女性管理職は8.9%、女性の衆議院議員は9.9%と非常に低い。なぜ女性は「上」に行けないのか。

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 東京五輪の開催前のすったもんだの影響でしょうか。「意思決定の場に女性を!」「若い人は男女平等は当たり前!」「昭和おじさんは撤退させるべし!」といった空気が息を吹き返してきました。

 といっても、残念なのは社会全体に「女性を!」という空気があるわけではないってこと。

 女性活用の数値目標や、クオーター制へのアレルギーはいまだに強く、

「女性だから優遇されるとか、逆差別では?」
「女性だからって能力不足の人をリーダーにするのは、会社にとってマイナスでしょ?」
「優秀な男性がやる気をなくす」

 などの意見は、むしろ以前よりも多くなったのでは? と感じることもしばしばあります。

 女性軽視発言やセクハラについては多くの人たちが問題にするのに、いったいなぜ、「女性リーダーの数を増やす」ことには否定的なのでしょうか。


女性リーダーの数が増えない日本(提供:ゲッティイメージズ)

「だって若い女性の専業主婦志向、高まってるし」
「だって女性は管理職になりたがらないし」
「まずは女性の意識改革でしょ?」

 といった声が聞こえてきますが、「日本」が女性活躍後進国であって、「女性」が問題ではないのです。

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