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コロナ禍の平均睡眠時間は6.5時間 「睡眠の質」が下がり、眠りが浅くなったと3割が回答(3/3 ページ)

 ニチバン(東京都文京区)は2021年8月、20〜60代の男女500人を対象に「コロナ禍の睡眠不調について」の調査を実施した。その結果、感染拡大から1年半を経過した今、約3割が睡眠の質が下がり日常生活にも影響を及ぼしていることが分かった。

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半数以上が1年以上前から睡眠の悩み

 身体の痛みが増えた人を対象に、睡眠にも影響していると感じるか尋ねると、「とても感じる」「少し感じる」を合わせると81.1%となり、痛みが精神的、肉体的にも睡眠に与える影響が大きいことがうかがえる。


睡眠の質はいつからか、悪化しているか(出所:リリース)

 コロナ禍で睡眠の質に悩んでいる人のうち、52.2%は1年以上前から睡眠の悩みを感じていることが分かった。また、睡眠の悩みが悪化したと感じている人は76.8%と、長期化しているコロナの影響により睡眠の悩みも慢性化し、回復の兆しがなく多くの人が悩んでいることがうかがえた。


日常生活に影響はあるか(出所:リリース)

 睡眠に悩みがある人に、日常生活に影響はあるか尋ねてみると「影響がある」と83.3%が回答し、そのうち「とても影響がある」と21.7%が回答。5人に1人が影響を強く感じている結果となった。


睡眠の悩みの影響(出所:リリース)

 睡眠の悩みの影響で感じるものについては、「疲れやすくなった」が65.9%と、身体的な負担が最も多い結果となった。次いで「やる気が出ない、鬱々(うつうつ)とする」が47.0%、「不安感やネガティブな気持ちになる」が43.9%、「集中力が低下した」43.2%と、精神面への影響が上位に続いた。


睡眠の悩みの改善に取り組んでいるか(出所:リリース)

改善するために意識していること(出所:リリース)

 睡眠に悩みがある人で、改善に取り組んでいるのは62.3%という結果になった。具体的には「ストレッチをする」(46.5%)、「運動する」(45.3%)、「マッサージをする」(36.0%)が上位となった。

 7月に実施した同様の調査でも、コロナ禍の不調が慢性化している人が6割という結果となった。今回の調査でも睡眠に対して1年以上悩んでいる人が5割以上と慢性化していることが分かった。同社は、引き続き先行きの見えない自粛生活でも、体調改善を図ることが重要としている。

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