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三陽商会、20億円の営業赤字 値引販売抑制などで赤字幅は減少:21年3〜8月期決算
三陽商会の2022年2月期第2四半期(21年3〜8月)の連結決算は、営業損益が20億3000万円の赤字(前年同期は57億円の赤字)だった。
総合ファッションアパレル企業の三陽商会が10月7日に発表した、2022年2月期第2四半期(21年3〜8月)の連結決算は、営業損益が20億3000万円の赤字(前年同期は57億1000万円の赤字)だった。また売上高は164億3000万円で、当初計画は未達となったが前年同期比7.2%増だった。
春夏商戦ピークの4月に緊急事態宣言が発出され、売り上げは大幅に減少。また7月の宣言再発出・対象地域拡大により売り上げの低迷が続いた。一方で、当初に設定した価格で販売する「プロパー販売」の強化や値引販売抑制、人員の整理などによる販管費の削減によって売上総利益額の減少をカバーし、営業利益は計画を達成した。
純損益は19億1000万円の赤字(同66億4000万円の赤字)で、当初計画より2億6000万円の上振れとなった。赤字は継続しているものの、赤字額は前年同期より47億3000万円減少した。
22年2月期の通期業績予想は、売上高は当初計画の440億円から415億円(前年比9.4%増)に修正。営業利益1億円、当期純利益ゼロは変更なしとした。
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