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モノを売らずに体験を売る 資生堂が銀座の一等地で“最先端の瞑想”を提供するワケ:インナービューティーチャージ(4/4 ページ)
資生堂が銀座にかまえる「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE(以下、GFS)」は、業界内でも目新しい体験を提供している。
帰宅後の追体験でお客のつながりを維持
このプログラムでは体験終了後、オリジナルハーブティーをギフト提供する。またおすすめのツボ押しやアロマ体験の情報も、予約時に登録したメールアドレスへ体験結果とともに送っている。店舗内だけでなく、帰宅後の追体験でお客とつながり続けているのだ。
プログラムの他店舗や海外展開は未定だが、平山マネージャーによると「GFSはイノベーションを起こす店舗。ここで学んだことは他店舗で展開している事例もあり、デジタルツール導入や商品への刻印、特別なラッピングなどのテストマーケティングも行った事例がある」という。資生堂が提案する「内面の美」は今後、どのような進化を遂げるか。
著者プロフィール
臼井杏奈(うすい あんな/ライター、編集者)
青山学院大学文学部卒業。産経新聞社の記者職を経て、ビューティー業界紙WWD BEAUTYで記者・編集職。2020年4月からフリーランス。中国や欧米などの海外市場やビューティーテック、スタートアップなどを中心に美容・ファッション関連の取材執筆を行う。
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