2015年7月27日以前の記事
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北海道のローカル線を盛り上げる位置情報ゲーム「テクテクライフ」、仕掛け人に聞く杉山淳一の「週刊鉄道経済」(4/11 ページ)

JR北海道の釧網本線が全通90周年を迎えた。記念行事の一つとして、地図塗りつぶしゲーム「テクテクライフ」を使ったデジタルスタンプラリーが開催。全国からゲームのファンが来訪するなど、この取り組みが沿線地域の活性化に貢献しているという。ローカル鉄道と最先端デジタル技術のゲームのコラボは、なぜ実現したのか。

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杉山: 網走市で実績を作ってから釧網本線の活性化に応用しようと考えたんですね。

近藤氏: 7月に始めたら、思いのほかお客様に来ていただけたんです。テクテクライフのユーザーさんて、皆さんTwitterで発信されるんですよ。

杉山: 来たよ、食べたよ、という。Twitterのハッシュタグでも追えますから分かりやすい。写真や動画も使えますし。

近藤氏: 本当に網走に来てくれたんだ。網走を楽しんでくれてるんだ。すごくよく分かりました。同時に、参加した本屋さん、郵便局、カフェなどから、今まで見たことないお客様が来てくれたという話がどんどん出まして。


ゲームのユーザーなら誰でも分かる場所でイベントを告知

田村氏: 実は昨日も近藤さんとスポットになった網走のカフェにごあいさつに行ったら「大阪から1回来たけれど休みだったので2週間後にまた来た」っていう方がいらしたそうです。

近藤氏: 網走を来訪する人の行動がリアルに見えまして、これは相当効果があったなと。Twitterでも、「網走でテクテクを遊べる」って話題がわーっと広がった。こういう形でゲームと関わると、こんな広がり方をするんだって実感しました。ネットとリアルな消費の広がりを両方体感して、これを釧網本線の沿線全体に広げると激変するだろうなと。

杉山: それで釧網本線90周年のプロジェクトに提案した。

近藤氏: そうです。それが7月の話です。


廃止された駅のチェックポイントも鉄道ファンのために残した。ただしイベントの対象にならない

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