「3COINS」初の旗艦店に行ってみた 約2000アイテムと限定商品を「倉庫」みたいな店舗で売る理由:スイーツや生花も(2/2 ページ)
パルは11月12日、東京・原宿の東京本社1階に「3COINS 原宿本店」をオープンした。
幅広い世代の来場を見込む
取り扱う商品数は約2000アイテムで、価格帯は300〜1500円とした。キッチン用品、アクセサリー、インテリアなどの他、ブランドとコラボし、トレンド性と実用性を兼ね備えた商品をそろえた。また、雑貨アイテムだけでなく食品やコスメ、さらに美容家電なども取り扱う。
広報担当者は「3COINSのメインのターゲットは20〜30代の女性だが、購買層は10〜50代以上と幅広く、同店舗でも幅広い世代の来店を見込んでいる」と話す。また、既存店同様、毎週新商品を投入し、いつも新しい発見のあるストアとしての魅力を発信していくと説明した。
姉妹ブランドの「ASOKO」のコーナーを設けた他、店舗限定の取り組みとして、フルーツサンド専門店「fufufu IZUMO」とコラボしたフルーツサンドや生花の販売、イラストレーターのアートをそのままパッケージにした「GOOD MOOD FOOD」を展開する。米袋おかきやカフェラテパウダーなどのパッケージをイラストレーターが担当し“おいしいアート”を提供するとしている。
限定のオリジナルトートバック(200円〜)は、グラフィックデザイナーのシマダタモツ氏が手掛けた。「3COINS」というブランド名から発想された3つの円をプリントした。
さらに、イメージ・マジック(東京都文京区)と協業し、その場で商品にオリジナルデザインを330円からプリントできるカスタマイズサービスも12月から開始する。
3COIN初のフラッグシップストアと位置付け、新たな試みを進める原宿本店。コロナ禍で人々の生活様式が変化する中、自室で快適に過ごすための「イエナカ需要」も消費行動の新しい柱になりつつある。同社の取り組みは受け入れられるだろうか。
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