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仮想通貨の1年を振り返る 2022年の価格はどうなる?【後編】:金融ディスラプション(3/4 ページ)
前編では2021年の仮想通貨を取り巻く状況を振り返った。後編では引き続き、ビットバンクの廣末紀之CEOと長谷川友哉マーケットアナリストの解説を元に、22年の課題と価格の見通しを考える。
2022年のビットコイン価格
21年に大きな上昇を見せた仮想通貨とその代表であるビットコイン。では、22年の価格はどうなるのか。
長谷川氏は22年上半期の予想レンジとして、458万〜1500万円を挙げた。あまりに広いレンジと思うかもしれないが、簡単に40%下落したり2倍になったりする仮想通貨においては、このレンジに収まるかどうかも確実ではない。
458万円の根拠としては、「21年の安値が下限。ビットコインはこれまで前年の安値を割ったことがない」ことを挙げた。1500万円の根拠としては、インフレ率の上昇にともなうインフレヘッジ資産としての資金流入と、半減期サイクルを挙げる。
ビットコインにはマイニングによる報酬が約4年ごとに半分になるという半減期が存在する。これは、新たに供給されるビットコインが減少するこということであり、希少性がアップする。また、マイナーにとっては価格が少なくとも2倍以上に上昇しないと利益が減少することも意味している。
こうした背景から、これまでビットコインは半減期を過ぎると、その後2年程度は急上昇するという展開を見せてきた。現在のビットコインは3回目の半減期を迎えて600日ほど経つが、価格上昇はまだ緩やかだ。「上昇もそろそろラストスパートがあるのではないか。値幅的に過熱感はない。時間的猶予は限られてきた。このあと、上昇を見せてもおかしくない」と長谷川氏は見る。
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