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2022年、鉄道はどうなる? 5年半ぶりの「新幹線開業イヤー」杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/9 ページ)

鉄道需要は回復傾向にある。緊急事態宣言終了後の鉄道の混雑は、筆者も体感しているが、変異型オミクロン株は予断を許さない状況だ。それでも鉄道業界の決定事項として、「西九州新幹線開業」「JR只見線全線再開」「新型車両導入」「減便ダイヤ改正」がある。これらの行方と、鉄道の国内需要について考えてみたい。

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西九州新幹線 武雄温泉〜長崎 開業

 博多〜佐賀〜長崎間の整備新幹線計画「九州新幹線西九州ルート」のうち、武雄温泉〜長崎間が22年秋に開業予定だ。合わせてJR九州は西九州地区を中心にダイヤ改正を実施する。

 先行開業といいたいところだが、武雄温泉〜新鳥栖間の建設は未定だ。全線開業時期があってこその「先行」であって、ずっとこのままかもしれない。

 現在、博多〜佐賀〜長崎間は特急「かもめ」で約1時間50分〜約2時間10分かかる。西九州新幹線が開業すると所要時間は約1時間20分と試算されており、30〜50分の短縮となる。

 ただし、博多〜佐賀〜武雄温泉は特急「リレーかもめ」、武雄温泉〜長崎間は西九州新幹線「かもめ」の乗り継ぎになる。武雄温泉駅の乗り換えは同一プラットホームになるよう便宜が図られる。


長崎駅では新幹線を迎える準備が進む(出典:長崎市、長崎新幹線開業アクションプラン(PDF)

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