コラム
「相鉄・東急直通線」2023年春開業 巨大ネットワークで東京の交通はどう変わるのか?:都心が、ぐっと近づく(3/6 ページ)
相鉄・東急直通線の2023年3月開業が正式発表された。相鉄と東急の直通で誕生する巨大ネットワークは、単に都心にアクセス可能になるだけではない。
相鉄沿線は「選ばれる沿線」になるか
一方、相鉄でも、この路線に乗り入れる車両をすでに準備している。21000系だ。10両編成の20000系をもとにして、東京メトロ南北線や都営三田線乗り入れに対応した8両編成の車両である。
相鉄・東急直通線ができることで、相鉄は東急電鉄に乗り入れ、都心に向かうことができる。相鉄沿線に暮らしてもらい、都心へと通うライフスタイルを選んでもらいやすくなる。もちろん既存の相鉄利用者も便利になる。特に、コロナ禍で郊外の広い住宅が見直されているいま、相鉄沿線は「選ばれる沿線」としてチョイスされやすいのではないか。
相鉄は都心とつながることを大きくアピールしており、あわせてまちづくりも行っている。郊外の快適なエリアを都心と直結させることは、相鉄の悲願だったのである。
運行頻度は相鉄の羽沢横浜国大〜新横浜間で朝ラッシュ時に1時間に10本、その他時間帯に4本となる。東急電鉄の新横浜〜日吉間は朝ラッシュ時1時間14本、その他時間帯は1時間に6本である。相鉄はJRとの直通よりもこちらに力を入れていると感じさせられる。
なお、二俣川から目黒までの所要時間は54分から38分と、16分短縮する。
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