「魔法の虫めがね」で何が見えてきたのか “ヒヨコ”が出てきて消えた理由:週末に「へえ」な話(1/5 ページ)
大日本印刷が「魔法の虫めがね」なるモノを開発した。クラウドファンディングで販売したところ、目標金額を大幅に上回ることに。それにしても、このデバイスはどのような特徴があるのだろうか。
子どものころ「虫めがね」を使って、虫や花などを観察したことがある人は多いはず。「そーいえば、理科の授業や夏休みの宿題で、使っていたなあ」と思い出にふけったかもしれないが、「なぜ虫めがねで見ると、対象物が大きく見えるのか? 300文字以内で答えなさない」と言われると、「うう……」と即答できない人も多いかもしれない。
虫めがねのレンズをよーく見ると、中心の部分が膨らんでいる。こうした形のことを凸(とつ)レンズと言って、モノが大きく見える構造になるのだ。遠視の人や老眼の人がかけているメガネも、同じ仕組みのレンズを使っている。凸があるということは、凹(おう)レンズもある。中心部分がヘコんでいるわけだが、近視の人はこのレンズ使っている。
さて、前置きが長くなってしまったが、大日本印刷(DNP)が「魔法の虫めがね」なるモノを開発して、話題になっていることをご存じだろうか。クラウドファンディングのMakuake(マクアケ)で販売(1万2800円)したところ、目標金額の50万円は3時間43分で突破。その後も購入者は増えていって、直近の購入金額は200万円を超えている(2月10日時点)。
「魔法の虫めがね」とは、かざしたモノをAIが認識して、そのことを音声や音で教えてくれるデバイスのこと。例えば、絵本をのぞくと文字を認識して、BGMが流れてきたり、朗読してくれたり。モノを見ると、効果音や説明文を再生したりする。このデバイスを使えば、子どもの「知りたい」「これって、何だろう?」といった知的好奇心を高めることができるのではないか。こうした点がウケて、注目が集まっているのだ。
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