“豆まるごと”でバカ売れ 新たな主食を目指したミツカングループの“ZENB ヌードル”とは?:あの会社の「SDGs」(3/4 ページ)
ミツカングループのZENB JAPANが展開する「ZENB ヌードル」だ人気を博している。2020年9月に販売を開始し、22年3月までに累計300万食を突破した。その特徴とは?
「何かの代替品」ではない商品にこだわり
また、パスタ状の麺としたことにも理由があると長岡氏。「いわゆる小麦の代わりというよりは、豆の麺ならではのおいしさを表現したい」と話す。
食感やのどごしの良さを追求し「何かの代替品」ではない商品にこだわり、パスタのほかにラーメンや焼きそば、和洋中エスニックまで、ジャンルにとらわれないさまざまなアレンジで食べられるようにした。
実際にSNSでは、ZENBを使ったアレンジメニューを紹介した投稿も多い。ZENBの公式Webサイトでは、ユーザーがSNSなどに投稿した400以上のレシピが掲載されている。その中でも一番シンプルな食べ方として紹介されているのが「たまごかけヌードル」。ゆでたZENB ヌードルに卵としょうゆをかけただけのレシピだ。
筆者も実際に夕食の一品としてたまごかけヌードルを食べてみた。しっかりとした噛み応えで腹持ちもよく、うっすらと豆のにおいがするがほとんど気にならなかった。また、通常の麺に比べ伸びにくい印象を受けた。
さらに長岡氏は、商品の特徴として「ゆで汁」までおいしく食べられる点をあげる。ゆで汁に豆のダシが出るため、ちょっとした味付けで汁物として楽しめるのだとか。実際にZENBユーザーの半数以上がゆで汁まで飲んでいるという。
「糖質を抑えられる麺や、栄養素を入れた食品などもありますが、やはりおいしくないと続きません。毎日飽きずに食べられる、素材の良さを生かしたおいしさが支持されているのかと思います」(長岡氏)
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