“豆まるごと”でバカ売れ 新たな主食を目指したミツカングループの“ZENB ヌードル”とは?:あの会社の「SDGs」(4/4 ページ)
ミツカングループのZENB JAPANが展開する「ZENB ヌードル」だ人気を博している。2020年9月に販売を開始し、22年3月までに累計300万食を突破した。その特徴とは?
ユーザーの声を商品開発に反映
プロモーションは、ECを中心とした販売チャネルであることから、WebやSNS上を中心に展開。ZENB ヌードルを使った料理動画などを流し、認知度の拡大を図ってきた。
一方、Webでのプロモーションには課題もあったという。全く新しい食べ物であるため「興味はあるがどのような味なのか分からずに、購入をためらってしまう」という点だ。そこで、ブランドの考えに共感する飲食店などとコラボレーションしたイベントなどを定期的に開催している。
例えば、21年11月にオープンした体験型ストア「b8ta Tokyo - Shibuya」に、ZENB ヌードルを期間限定で出品。また、ホテルニューオータニでは、和洋中の料理長が手掛けたコラボメニューを展開している。ユーザーとリアルで接触できる機会も増やしているという。
D2Cブランドの強みを生かし、商品開発にもユーザーの声を反映させている。1月に発売した野菜スイーツ「ZENB STICK リッチテイスト」は、従来品の「ZENB STICK オリジナル」を購入するユーザーと意見交換を進めて開発した。「より間食にも合う新しい食感のものが欲しい」という意見に応え、濃厚な甘さやしっとりとした“生食感”の商品とした。
長岡氏はZENBについて「ユーザーと共に育てているブランド」と説明する。食材を“まるごと”使った商品の裏には、ユーザーの声を“まるごと”反映した努力が隠されていた。10年後、私たちの食生活を“まるごと”変える商品となれるか、これからの展開に注目だ。
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