キッズ需要が55倍に! 10年で激変した「脱毛市場」に迫る:親が子どもに(2/5 ページ)
美容の低年齢化が進むなか、脱毛サロン「エピレ」では、7〜15歳の女性を対象にした「キッズ脱毛」が飛躍的に向上。2011年のオープン当初からの10年で、新規顧客に占めるキッズの割合は約55倍になっているという。ここ10年で脱毛市場は、どう変化しているのか。
脱毛を経験した親が、子にも脱毛を勧める
脱毛サロン「エピレ」では、11年はわずか0.6%だったキッズ脱毛の新規顧客の割合が、20年には26.3%、21年には33.2%にまでアップ。今では、新規顧客の3人に1人がキッズになっている。
エピレでは、初回限定のキッズ特別価格として、19部位から2カ所を選ぶプラン(490円)と両ワキ脱毛プラン(6回500円)を用意。キッズ脱毛の新規顧客のほとんどは、このプランを利用するそうだ。
その後は、Lパーツ(ヒジ下など面積が大きいパーツ)1回7700円、Sパーツ(両ワキなど面積が小さいパーツ)2回7700円となり、一定回数をまとめて買うと割安になる仕組みだ。例えば、Lパーツ6回は3万360円となり、1回当たりが5060円となる。
脱毛技術は大人と同様の美容ライト脱毛だが、大人より照射面積が少ないケースが多いことから、大人向けより価格が安いという。多くの顧客が6回前後のコースを選び、1年間ほどかけて通うそうだ。
7〜15歳のキッズ脱毛顧客のうち、10〜12歳が最も多く、49%を占める。次いで、13〜15歳(36%)、7〜9歳(15%)となる。
「10〜12歳のお客さまは、腕や足の脱毛がメインです。中学生になるとワキを処理する人が増える印象です。水泳やダンス、バレエなどの習い事で水着や衣装を着るため、または体育の授業で体毛が気になったからなどの理由が聞かれます」(広報担当者)
キッズ脱毛の顧客が通い始めたキッカケを聞くと、子ども本人の意向もあるが、それと同じくらい母親の意向も強いようだ。
「よく聞かれるのがお母さまやお姉さまが脱毛経験者だったり、ママ友に紹介してもらったりというケースです。お母さまの年齢は30〜40代で、サロン脱毛に抵抗感が薄い様子が見受けられます。カミソリで処理する前に脱毛させたい、自分が感じたコンプレックスを娘に感じてほしくない、といったお声も聞かれます」(広報担当者)
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