ワークマン、銀座に「女子店」初進出 家賃が超高いのに1年目から「大幅な黒字」が見込める理由:Web限定アイテムも並ぶ(2/3 ページ)
ワークマンは4月28日、東京・銀座の商業ビル「イグジットメルサ」5階に#ワークマン女子を出店した。同社が「長年の“悲願”だった」と話す銀座店は「旗艦店」との位置付けだ。
Web限定のキャンプ用品もラインアップ
同店を含む#ワークマン女子の強みは、Webのみで展開している商品を陳列販売している点だ。通常の店舗では取り扱っていないアウトドア用品やキッズアイテム、レディーススーツも陳列し、その場で購入できるようにした。
アウトドア用品で特に注目を集めているのが、「真空ハイブリッドコンテナ 4.6リットル」(2500円)だ。容器の中に入れたドリンクや食料を保冷したり保温したりすることが可能な商品で、キャンプのほかにスポーツ観戦や野外活動時に活用できるとSNSなどで話題に。
担当者によると、購入した人の中にはオフィスに置いて、飲み物や弁当を保管する人もいるのだとか。
そのほかに、親子でおそろいコーデを楽しめる「ファン付きウェア」や、21年から展開している「ワークスーツ」、独自開発のカーボンプレートを内蔵したランニングシューズ「アスレシューズハイバウンス オーバードライブ」といったアイテムを取りそろえた。
ワークマンの強みといえば、作業服専門店として培ってきた機能性と手に取りやすい価格帯だ。なぜその価格で展開ができるのか。担当者は「工場の閑散期に製造することで工賃を抑え、かつ独自開発した素材を幅広い商品に転用したスケールメリットの成果」だと説明する。
同社はここ数年、一般客向けのアイテムを多く取りそろえた「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」を皮切りに「#ワークマン女子」、靴専門店の「ワークマンシューズ」、職人向けのアイテムを集めた「WORKMAN Pro」とさまざまな業態を展開している。
業態ごとに独自のアイテムを展開しているわけではなく、ターゲットにあわせて商品ラインアップを見直したり見せ方を変えたりして差別化を図っている。またキャンプ用品も、既存商品の素材を転用することでキャンプ初心者でも手に取りやすい価格を実現したわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ワークマン、ストレッチデニムを使用した1900円の「一般客向けパンツ」発売
ワークマンが、デニム生地の一貫生産メーカー「カイハラ(KAIHARA)」の、上質で耐久性の高いストレッチデニム生地を使用したパンツを発売する。
ワークマンの「靴専門店」オープン “ばんそうこうを貼った足”を見て開発した商品とは?
4月1日に「WORKMAN Shoes」第1号店となる、なんばCITY店(大阪市)がオープンした。シューズ専門店となる「WORKMAN Shoes」にはどのような狙いがあるのか、オープン前の店内を取材した。
「俺たちのワークマン」再び “職人向け”の新業態「プロ」は何が違う?
ワークマンは12月2日、職人向けの新業態「WORKMAN Pro」の1号店、板橋前野本通り店をオープンした。ここ数年、幅広い客層をターゲットにした店舗を展開してきた同社。“原点回帰”と位置付ける同店は何が違うのだろうか。オープン前の店舗を取材した。
ワークマン、「ファン付きウェア」を拡充 アウトドアや普段使いできる製品を投入
ワークマンが、盛夏の看板製品である着る扇風機の「ファン付きウェア」シリーズに、新製品を投入する。
「プラスチック新法」に対応したらアメニティーが“ごっそり”盗まれた? 対応に右往左往する現場のリアル
4月1日に施行された通称“プラスチック新法”。「ホテルの客室からアメニティーが無くなる!?」といったうわさがまことしやかに広がったが、実際はどうなのだろうか。ほぼ毎日ホテルに宿泊する筆者が現場を調査したところ……。
作業服を扱わないワークマン 「#ワークマン女子」が目指すものとは
ワークマンが新たに展開する「#ワークマン女子」が開店前から注目を集めている。ワークマン初の女性をメインターゲットにした店舗だが、従来の店舗と何が違うのだろうか。実際に行ってみた。



