楽天G、レアル・マドリード所属の中井卓大選手とマネジメント契約 スポーツ事業を強化
楽天グループはサッカー・スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードの下部組織に所属する中井卓大選手とマネジメント契約を締結したと発表した。自社のアスリート支援事業「Rakuten Sports」の事業拡大を図る。
楽天グループ(楽天G)は7月13日、サッカー・スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードの下部組織に所属する中井卓大選手とマネジメント契約を締結したと発表した。自社のアスリート支援事業「Rakuten Sports」の事業拡大とともに、国内外でのスポンサーシップ獲得など中井選手のキャリアを支援する。
中井選手は2003年生まれの滋賀県出身の18歳。9歳だった13年に同クラブの入団テストに合格し、下部組織「カンテラ」に入団。同クラブへの日本人選手の入団は史上初の快挙だった。入団直後は慣れない環境から「ピーピー」と泣き、泣き虫だったため「ピピ」という愛称が付けられ、本人も気に入っていたことから一時登録名が「PIPI」だったこともある。
中井選手は、同じく幼少期からスペインでプレーしていた日本代表の久保建英選手と比較されることが多い。久保選手はバルセロナの下部組織でエース級の活躍を見せていたが、18歳以下の国際移籍を禁じたFIFA(国際サッカー連盟)のルールに抵触し、日本への帰国を余儀なくされた(帰国後FC東京に入団)。それに対し、中井選手は帰国を免れ、スペインでのプレーを継続できた。
各カテゴリーで、チームの中心選手として活躍したことなどが評価され、中井選手は16歳でプロ契約。21年には「世界で最も有望な若手選手50人」にも選出された。現在は19歳以下のチームに相当する「フベニールA」に所属しており、2月に契約を25年まで延長。来季からは同クラブのBチームに当たる「カスティージャ」(スペイン3部相当)でのプレーが内定している。世界中のスター選手が集まる、トップチーム昇格まで、あと一歩というところまで来ており、日本サッカー界の将来を担う選手の1人として期待されている。
楽天Gは「ピピとのパートナーシップは、若いアスリートをエンパワーメントする上で重要。今後も、若いアスリートがスポーツへの野心を持つことを奨励するとともに、世界中のファンの皆さまに、次世代のスーパースターの才能をしっかりとサポートしていくことを約束する」としている。
同社は他にも、経営権を持つJリーグ1部(J1)「ヴィッセル神戸」所属の元スペイン代表アンドレス・イニエスタ選手のブランディング活動を支援している。
歴代最多14度の欧州制覇を誇る強豪クラブ
中井選手が所属するレアル・マドリードは、国内リーグで最多35回、欧州最強クラブを決める「UEFAチャンピオンズリーグ」(CL)も歴代最多14回(前身のチャンピオンズカップ時代も含む)の優勝回数を誇る、スペインを代表する名門クラブ。5月末の欧州CL決勝でもリバプール(イングランド)を1-0で下し、優勝を果たした。ライバルクラブで、かつて久保選手やイニエスタ選手が所属したバルセロナとの「エル・クラシコ」は世界で最も熱いダービーマッチの1つとして知られている。
英デロイトが欧州主要クラブの経営状況をまとめた「フットボールマネーリーグ」(FML)の2022年版によると、2020-21シーズンの同クラブの売り上げは6億4070万ユーロ(約888億1342万円)。欧州全体で見ると、マンチェスターシティ(イングランド)に次ぐ、2位だった。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - 実は「紙」じゃなかった! 書き心地“半端ない”「投票用紙」の正体と開発秘話
参院選に採用されている「投票用紙」の素材や開発秘話を取材した。 - 投票すると「ラーメン替え玉1杯無料!」 “選挙割”を実施する企業はなぜ増えたのか?
7月10日投開票の参議院選挙に向けて、「選挙割」という活動に参加する企業・店舗が増えている。選挙割の仕掛け人で、主催団体の選挙割協会の佐藤章太郎代表理事に、活動開始の経緯や企業が参加する狙いなどを聞いた。 - テレビ朝日、家庭の電力使用量グラフから「テレビ」削除で物議 「丁寧さに欠けていた」
テレビ朝日が家庭の電力使用量に関するグラフを加工して番組で紹介したとして物議を呼んでいる。Twitterで拡散されている画像によると、番組ではグラフから「テレビ・DVD」の使用分(8.2%)をカットして放送していた。Twitterでは「捏造だ」「悪質すぎる」などの声が挙がっている。 - 連日の猛暑、売れ筋の暑さ対策グッズは? ロフトに聞いた
猛暑が続く中、暑さ対策グッズに注目が集まっている。生活雑貨専門店「LOFT」(ロフト)を展開するロフト(東京都渋谷区)に売れ筋商品と、販売動向の変化について聞いた。 - ダイキンが推奨するエアコンの風向きは? 節電のコツは「温度ムラの抑制」
猛暑が続き、政府が企業などに節電を要請する中、ダイキン工業が「電気代を抑えながら 快適に過ごすエアコンの上手な使い方」と称し、エアコンの節電方法をPRしている。 - 野村総研、「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」レポートに注意喚起 「11年前とは家電の性能が異なる」
野村総合研究所(野村総研)が11年前にまとめた「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」と記載したレポート内容がTwitterで注目を集めている。これに対し野村総研は「当時と今では家電の性能が異なる。参考程度にとどめてほしい」と注意を呼び掛けている。 - 充電不要のネッククーラー「ひえリング」登場 28度未満で自然凍結、90分間涼しさ持続
スリーアールは、充電不要で繰り返し使えるネッククーラー「ひえリング」の予約販売を開始した。電力不足が懸念される中、通勤時のビジネスパーソンらの利用を見込む。 - 「車載バッテリーに蓄電して」 経産省、EVユーザーに呼び掛け 補助金は継続方針
経済産業省は東京電力管内に発出していた「電力需給ひっ迫注意報」を解除した。だが、今後も電力需給が逼迫(ひっぱく)する可能性があるとして、同省はEVを所有する企業や個人ユーザーに対し、車載バッテリーへの蓄電を呼び掛けている。 - 屋外でのマスク着用は「不要」 厚労省、熱中症リスクで注意喚起
厚生労働省は熱中症のリスクが高まるとして、近距離での会話時を除き、屋外でのマスク着用を控えるよう注意喚起を出した。コロナ禍以降、新型コロナの感染防止策として政府はマスク着用を推奨していたものの、今回の方針でビジネスパーソンは徒歩や自転車での通勤時や、営業先への移動中などでマスクの着用が不要となる。 - 宝島社の書籍『年収200万円で豊かに暮らす』が物議 Twitterで「暮らせるわけない」などの声 「年収200万円」の国民構成比は?
宝島社が出版した『年収200万円で豊かに暮らす』(759円)という書籍がTwitter上で物議を呼んでいる。6月20日ごろから書籍名の一部を引用した「年収200万」がTwitterのトレンド入りを果たし「色々と地獄を感じた、これを見た時」などの意見が挙がっている。 - 憧れの腕時計ブランド人気ランキング 3位「カルティエ」、2位「オメガ」、1位は?
アンケートサイト「ボイスノート」を運営するNEXERが、「憧れの腕時計ブランド人気ランキング」調査を実施した。 - PC版Webブラウザの世界シェアランキング 3位「Safari」、2位「Edge」、“圧倒的王者”のシェア率は?
米マイクロソフトが1995年から提供していた「Internet Explorer」のサポートを終了したことで「Webブラウザ」に注目が集まっている。Web解析サイト「StatCounter」でPC版Webブラウザの世界シェア(5月末時点)を確認してみた。 - Webブラウザの世界シェアランキング 3位「Edge」、2位「Safari」、“圧倒的王者”のシェア率は?
Web解析サイト「StatCounter」の情報から、Webブラウザの世界シェアと日本国内におけるシェアを改めて確認してみた。 - 「Internet Explorer」サポート終了に自治体「なんで急に」報道 Twitterで「さすがに草」などの声
米マイクロソフトが「Internet Explorer」のサポートを終了したことに関連して、TBSの取材内容が話題となっている。 - 「Internet Explorer」の次は「Windows 10」に要注意? マイクロソフトが心配する次の危機
米マイクロソフト(MS)がWebブラウザ「Internet Explorer」のサポートを終了した。サポート終了間近の製品の状況をまとめた。 - 就活戦線に異状あり──10年前の人気企業がTOP10から“消滅”した理由
マイナビの2013年卒と23卒の就職人気企業ランキングを比較したことで分かったこととは?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.