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「NHK受信料不要」で爆売れ チューナーレスが変えた「テレビ」の意味:知らないと損?業界最前線(3/5 ページ)
昨年末以来、チューナーレステレビが注目を集めている。以前からPC用など、テレビチューナー非搭載の製品は販売されていた。注目の製品は比較的低価格ではあるが、これまでと何が違うのか。いくつかのキーワードが見えてくる。
バズワードは「NHK受信料を払わなくていい」
若者を中心としたテレビ離れにより、テレビチューナーを搭載しなくてもいいという考えが生まれている。さらにこの気持ちを後押しするのが、NHKの存在だ。放送法第64条には「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」と定められている。ここでいう協会とは「日本放送協会」、つまりNHKを指す。
NHKの受信料は、最も安い地上契約の12カ月で1万3650円。1カ月あたりの費用は1137.5円。これが「TVを持っている」だけでかかるわけだ。約3年間で4万円超とテレビ本体よりも高くなる。
これを渋った若者層がドン・キホーテのチューナーレス スマートテレビを「NHKに受信料を払う必要がないテレビ」として支持。そして、ここに市場があると判断した複数のメーカーが、こぞってチューナーレステレビを続々と発売している状況だ。
例えば、ドウシシャが6月下旬に発売した「ORION Android TV搭載 チューナーレス スマートテレビ」は、24V型、32V型、40V型、50V型と4モデルをラインアップ。通常のテレビのようにサイズを選べる。ドウシシャによると販売も好調で、動画視聴の目的はもちろん、家庭用ゲーム機用のモニターとして使うユーザーも多いという。
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