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銀行は斜陽産業? 千葉銀行の業績を左右するポイント:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(3/9 ページ)
決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。「決算書で分かる日本経済」ということで、地方銀行の決算を取り上げていきます。今回取り上げるのは千葉銀行です。
地方銀行の収益源とは?
今回見ていくのは22年3月期の通期の業績です。
- 経常収益(銀行の売上高)は1.3%増の2360.9億円
- 経常利益は9.7%増の788.2億円
- 純利益は9.7%増の544.9億円
となっていて増収増益と好調です。
ちなみに、そもそも「地方銀行の収益源とは何なのか?」ということを少しだけ説明しておくと、(1)貸し出し(2)有価証券運用(3)手数料収入となっています。
お金を預金として預かって、(1)それを貸し出して利息をもらう、(2)有価証券などで運用して収益を得る、(3)アドバイザリー業務や金融商品の販売などを通じて手数料をもらうというのを主に行っているわけです。
預金を預かり、それを貸し出したり運用したりするわけですから、預金残高は重要です。
では預金残高を見てみると、4.8%増で14.7兆円となっていて、増加が続いています。
新型コロナの影響で給付金があったことや、消費が低迷して貯蓄が増えたことなどがあり、日本全体の預金残高自体が増加していますので、預金面で考えるとコロナはプラスだったことが分かります。
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