空き地の利用用途ランキング 3位「駐車場」、2位「畑・菜園」、1位は？（2/2 ページ）

「日本トレンドリサーチ」を運営するNEXERは、全国の男女を対象に「所有空き地の土地活用」について調査した。

[コネムラメグミ，ITmedia]

今後の土地利用人気1位は「駐車場」　なぜ？

　所有している空き地を今後土地活用していきたいかの問いに、58.4％が「活用したいと思う」と回答。最も人気を集めたのは「時間貸し／月極駐車場」で35.3％だった。次いで「戸建て賃貸」が20.1％、「アパート」が12.2％だった。

所有している空き地を「土地活用」していきたいか

どのような形で「土地活用」していきたいか

　「時間貸し／月極駐車場」と答えた人に理由を聞くと「アパートとかは管理が大変そうだけど、駐車場なら簡単そうだから」（50代女性）、「駐車場のほうが需要が多そうだし活用時の準備のコストが一番低いから安心」（60代女性）、「いざ別の形に切り替えようと思った時にすぐ変えることが出来るから」（40代男性）などの声が聞かれた。

　「戸建て賃貸」と答えた人からは、「貸家から毎月一定の収入を得たい」（70代男性）、「家賃収入があると助かるから」（50代男性）、「土地柄、戸建てがふさわしいと思うから」（50代男性）などの意見が多かった。

　「アパート」と答えた人からは、「マンションを建てられるほど広くない」（20代男性）、「需要がありそうだから」（70代男性）、「一番効率が良いと思うから」（60代女性）という声があった。「別でアパートを所有しており、実際に有効活用できているから」という体験談も聞かれた。

土地活用、消極的な背景に諦め？

　一方、土地活用しようと思わないと回答した人にも理由を聞いた。回答者からは「面倒なトラブルになりそう」（60代男性）、「場所が周囲が田んぼの中だから活用しょうがない」（60代男性）、「活用するにもお金がいるので資金が無いとどうにもならない」（40代男性）など、管理が面倒で利用価値がなく処分するしかない土地だと思うといった理由が多く聞かれた。場所や土地の広さなどによって「活用の使用がない」と諦めている人も少なくない傾向が見られた。

　国土交通省がまとめた「増加する空き地の現状について」によると、2008年から18年の10年間で、632平方キロメートルから1364平方キロメートルと2倍以上に増加。空き地率も6.5％から12.4％へと増加しているという。全国の空き地は増え続け、社会問題にもなっている。個人レベルでの管理以上の取り組みが必要となりそうだ。

全国の空き地の現状

　今回の調査は、全国の男女を対象にインターネットで行った。期間は6月17〜20日、有効回答数は2267人だった。