Z世代女性がハマっている! 知られざる「アバター」映えの世界:毎日着替えている(5/5 ページ)
Z世代女性を中心に、アバターのおしゃれが盛り上がっている。3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO」やキャラクター着せかえアプリ「ポケコロ」では、デジタルファッションに課金する行為も珍しくない。フリーマーケットでは数十万円と高額で取り引きされるアイテムもあるとか。なぜ、Z世代女性はアバターを着飾るのか。
「ホテル」×「アバター」でZ世代狙う
ホテル大手のマリオット・インターナショナルも、Z世代をターゲットにアバターを活用したAR体験をスタートしたばかり。対象となるのは、日本を含むアジア太平洋地域内の12軒の系列ホテル「モクシーホテル」で、22年7月12日から12月31日までの期間限定となる。
「Moxy Universe(モクシーユニバース), Play Beyond(プレイ ビヨンド) “Moxy(モクシー) 遊んだもん勝ち!” 」と題し、アバターでAR体験ができるプログラムだ(写真提供:マリオット・インターナショナル)
同プログラムでは、専用アプリ「モクシーユニバース」内で自身のアバターをカスタマイズでき、宿泊者はチェックイン後にAR体験を楽しめる。課金は発生せず、アバターを使って没入感のある体験へ導く。アバターを通じてできるチャレンジでは、無料宿泊券などの賞品を獲得するチャンスもあるそうだ。
目的は、コロナ禍でも旅行意欲が高く観光業界をリードしているZ世代を引きつけ、彼らとのつながりを深めていくことだという。
「国連やASEANの人口調査を参照すると、2025年にはアジアの人口の4分の1がZ世代になると予測されています。今後のホテル市場のカギを握る世代としても注目されており、Z世代をターゲットにした新ブランドプログラムを企画しました」(マリオット・インターナショナルの担当者)
遊び心があり、手頃でスタイリッシュなホテルブランドと位置づけているモクシーホテルにアバターをかけ合わせ、Z世代に効果的にPRしたい狙いだ。
Z世代の2〜3倍長く生きている筆者は、ポケコロやゼペットに没入する感覚は持てなかったものの、ボタンひとつでアバターを自在に変化させられる楽しさは感じられた。中野氏が話していたとおり、多くのデジタルネイティブにとって、アバターも自身のアイデンティティーを表現する重要な対象に位置付けられるのだろう。
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