Z世代女性がハマっている! 知られざる「アバター」映えの世界:毎日着替えている(4/5 ページ)
Z世代女性を中心に、アバターのおしゃれが盛り上がっている。3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO」やキャラクター着せかえアプリ「ポケコロ」では、デジタルファッションに課金する行為も珍しくない。フリーマーケットでは数十万円と高額で取り引きされるアイテムもあるとか。なぜ、Z世代女性はアバターを着飾るのか。
世界に3億人のユーザーがいる「ZEPETO」
日本では18年頃から注目され始めた「ゼペット」は、おしゃれ系メタバースなどと呼ばれ、Z世代を魅了している。ゼペットもまた、ポケコロと同様に多数のファッションアイテムでアバターを着飾ることができる。
3等身でゲームの世界の印象が強いポケコロとは異なり、ゼペットで使われるアバターは現実に近い雰囲気だ。アバターを着飾る、他のユーザーとつながる、アバターの写真を撮るなどのほかに、「ワールド」と呼ばれるアバター同士が交流する仮想空間がいくつもあり、その場にいるユーザーとテキストや声での交流ができる。
ゼペットでは、お金代わりに使える「Coin」と「ZEM」があり、広告動画を見たり、クエストをクリアしたりすると、課金せずともある程度手に入る仕組みだ。それでも足りない場合は、課金する必要がある。
ポケコロではファッションブランドの「ANNA SUI(アナ スイ)」や人気キャラクター「ムーミン」など、他社ブランドとのコラボレーションを期間限定で行っているが、ゼペットも同様に「GUCCI(グッチ)」や「ナイキ」など多数の有名ブランドとコラボを展開している。
ファッションやメイク用品などの販売にとどまらず、ゼペット内に店舗を持つ事例も出てきている。ゼペットを運営するNAVER Zに総額2235億ウォン(約224億円)への出資を決めたソフトバンクグループは、22年6月、アバターのクルーが接客するバーチャル携帯キャリアショップ「ソフトバンクショップ in ZEPETO」をオープンした。
今回ゼペットへの取材は実現しなかったが、多数のメディアで取り上げられ、有名ブランドがこぞって提携しているところを見ると、今後の成長が見込めそうである。
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