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止まらない「ヤクルト」旋風、実は「海外売上」の方が好調?:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/3 ページ)
ヤクルト本社の株価は8550円まで上昇し、7月12日の高値をさらに更新した。足元では、同社の株価が日経平均株価を40%以上アウトパフォームする好調ぶりなのである。なぜ今、ヤクルトに注目が集まっているのだろうか。
米国におけるインフレ関連指標がディスインフレ基調を示したことで、市場ではグロース銘柄等を中心に資金環流の動きがみられている。全体的な指数もここ数日は上昇基調で推移しており、一部では底打ちとの見方をする市場参加者もいる。
しかし、依然としてリセッション入りを懸念する見方も市場では根強い。そのような市場環境では、医薬品や食料など、不景気でも生活必需品となる業界に関心が向かう傾向がある。
そんな中、ヤクルトは特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品といった、食品の中でも必需品というよりはオプション的な立ち位置で、必需品とは対極に位置しているといってもよい。そのため景気動向がおぼつかない足下の状況を踏まえると、ヤクルト本社の業績も落ちるのではないかという懸念もあるだろう。
しかし、1日にヤクルト本社の株価は8550円まで上昇し、7月12日の高値をさらに更新した。足元では、同社の株価が日経平均株価を40%以上アウトパフォームする好調ぶりなのである。
なぜ今、ヤクルトに注目が集まっているのだろうか。
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