調査リポート
上場企業の「平均年間給与」ランキング 2位は2182万7000円のキーエンス、1位は?:東京商工リサーチ調べ(2/3 ページ)
多くの企業で業績回復が進んでいること、賃上げ傾向があることがわかった。
市場別の平均給与
次に市場別で平均給与を見た。すると名証プレミアの695万4000円が最も高く、次いで東証プライムの669万6000円、名証メインが580万7000円と続いた。最も低かったのは東証PROの429万1000円。名証プレミアとは266万3000円の差があった。
上昇率を見ると、札証アンビシャスが前年度比5.7%増(25万3000円増加)でトップだった。次いで、名証ネクストの同3.0%増(15万2000円増加)、福証の同2.5%増(12万2000円増加)と続いた。一方、Q-Boardは同3.6%減(18万4000円減少)で、4年ぶりに減少した。
産業別の平均給与
次に産業別に平均給与を見た。コロナ禍の影響を受けた20年度は10産業のうち8産業で前年度を下回っていたが、21年度は業績の回復を背景に10産業全てが増加していた。
最も平均給与が高かったのは電気・ガス業の731万7000円で、前年度から1万1000円増え、2年連続で前年度を上回った。以下、建設業713万5000円、不動産業674万6000円と続き、最低は小売業の472万1000円だった。
平均給与の伸び率を見ると、卸売業の2.6%増(610万2000円→626万1000円)が最も高く、270社のうち193社(構成比71.4%)が前年度を上回っていた。次いで伸び率が高かったのは製造業の2.5%増(606万1000円→621万8000円)で、1319社のうち958社(同72.6%)が前年度を上回った。
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