ニュース
青森ねぶた、100万円の観覧席が完売 提供された“プレミアム”なサービスとは?:祭りの資金難に貢献なるか(2/4 ページ)
青森ねぶた祭で「1組100万円のプレミアム観覧席」を販売した。完売を記録し、購入者からもプレミアムなサービスが高く評価された。どのような特典が付いているのだろうか。
青森ねぶたの新たな資金源へ
加藤代表は「プレミアム観覧席の取り組みを、祭りの資金源として確立していきたい」と話す。
「ねぶた祭りは、未来に祭りを継承していくための資金が不足しています。資金不足が原因で、ねぶた師さんの給料は安く、老朽化した設備を更新することもできません。現状の資金源は(1)1席3500円程度の有料観覧席、(2)パンフレットなどに掲載している協賛広告、(3)グッズ販売の3つの柱で成り立っています。新たな資金源としてプレミアム観覧席を確立することで、祭りの付加価値を高めて収益化し、地域経済や祭りの担い手に還元することを目指しています」(加藤代表)
プレミアム観覧席のターゲットは、祭りには興味はあるが「ごちゃごちゃしている」「人混みが嫌だ」などを理由に来場を避けている富裕層だ。祭りは無料で見るものという認識が根強いが、富裕層に「通常とは違う価値がある体験」を提供し、お金を出してもらうことで、ねぶた祭存続のための一助にしたい考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
青森ねぶた、3年ぶり復活 「今夏開催できないと……」事務局は危機感
8月2〜7日、青森ねぶた祭が3年ぶりに開催される。新型コロナウイルスが流行して以降、2年連続で中止をしていた。今夏、開催に踏み切った背景とは?
1日中「エアコンつけっぱなし」が約4割 理由は?
「夏のエアコン使用と掃除」に関するアンケートを実施。暑い日のエアコンの使用方法について聞くと、39.6%が「一日中つけっぱなし」と回答した。理由は?
「品質がよくない」「普段の1.5倍の値段です」 顧客満足度No.1のスーパーで見つけた“正直すぎる”ポップの真意
「普段の1.5倍の値段です」「品質がよくない」――オーケーで見つけた正直すぎる掲示。「オネスト(正直)カード」と呼ばれているらしい。こんなに正直に商品のマイナス面を伝えて大丈夫なのだろうか?
無印店舗ではあまり目立たなかった「泡立てネット」 なぜローソン店舗では売れたのか
ローソンは5月から、ローソン店舗での無印の販売を順次開始している。無印店舗ではあまり目立たなかった“意外な”商品の販売も好調だったという。無印を販売する狙いや売れ行きを聞いた。
「セコマ」はなぜ、レジ袋無料を続けるのか トップが「これでよかった」と語る背景
レジ袋の有料化が当たり前になった今、無料配布を継続するコンビニがある。北海道No.1のコンビニチェーン、セイコーマートだ。丸谷会長が「これでよかった」と語る背景に迫る。


