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抗原検査キットには「体外診断用医薬品」を──消費者庁が注意喚起 「『研究用』では新型コロナ感染チェックできない」東亜産業は「研究用」140万本を無償提供(2/3 ページ)

新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを受け、自宅で簡単に陽性・陰性を判定する「抗原検査キット」に注目が集まる中、「研究用」と記載された商品の使用を巡って、消費者庁が事業者などに注意を呼び掛けている。

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東亜産業の検査キットは「研究用」

 検査キットの販売を手掛ける企業のうち、東亜産業は「新型コロナウイルス抗原検査スティックTM」を計140万本、無償提供すると発表した。口に咥え、10分間待つと新型コロナの感染チェックができるという手軽さが特徴の製品だが、カテゴリーでは、国が承認した体外診断用医薬品ではなく、研究用だ。

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東亜産業の抗原検査キットは研究用

 Twitterではコロナ陽性者を名乗るユーザーが他社製の研究用検査キットと同時使用したところ、他社製では「陽性」と判定されたのに対し、東亜産業製は「陰性」になったと投稿。検査精度の低さを指摘する声が上がり、話題となった。

 東亜産業は1996年に設立された企業。公式Webサイトによると、従業員数は432人(21年11月末時点)、21年8月期単体の売上高は237億円を記録したという。抗原検査キット以外では、半額専門店「トーアマート」を全国展開している他、「ハンドジェル」などの衛生用品も手掛けている。

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東亜産業の企業情報
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東亜産業が手掛けるハンドジェル(出典:Amazon.co.jp)

 週刊新潮の21年9月30日付けの報道によると、「PCR検査キット」の販売実績が200万件を超えるなど、19年に57億円だった売上高が、コロナ特需による追い風で、翌20年には300億円にまで急増したという。

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