丁寧な仕事をしても評価につながらない人の共通点:外資系1年目の教科書(1/4 ページ)
もう数十年前から言われ続けていることですが、「スピード感」は今の時代に不可欠です。ことビジネスの世界では、何事も「スピード感」、いかに早く着手するかが重要なのです。瞬発力という言葉に置き換えてもよいでしょう。
本記事は、書籍『外資系1年目の教科書(著・山口畝誉、総合法令出版)』の中から一部抜粋し、転載したものです。
もう数十年前から言われ続けていることですが、「スピード感」は今の時代に不可欠です。もちろん、事と場合に応じてじっくりと腰を据えて考える時間も必要ですが、ことビジネスの世界では、何事も「スピード感」、いかに早く着手するかが重要なのです。瞬発力という言葉に置き換えてもよいでしょう。
一時期流行した言葉「いつやる? 今でしょ!」の通り、とにかく早く着手することです。早く着手する能動性は、積極性ややる気としてポジティブに捉えられます。
また、ビジネスの世界では、仕事が早いことは評価の対象になりますが、いかに丁寧な仕事をしたとしても、仕事が遅いと残念ながら評価につながりません。とりわけ、正解がないVUCA時代はスピード感を持って早く着手して、トライ&エラーしていくことが重要です。
早く着手することで、より多くのフィードバックが得られ、精度を上げられます。既にお伝えした通り、完璧を目指さないことです。時間をかけて完璧を目指したとしても、それ(完璧と思ったこと)が正解かは誰にも分からないのです。むしろ、完璧はないと思っていた方がよいでしょう。
また、スピード感を持って取り組めば、仕事ができないという不必要なレッテルを貼られることを防ぎ、逆に仕事ができる人と評価されます。
そして、スピード感を持って仕事をすることで、仕事を早く切り上げ、無駄な残業を防げます。その分、自分自身の時間も手に入れることができます。4Lを取り挙げるとするなら、浮かせた時間で愛(Love)も余暇(Leisure)も学び(Learning)も、思いのままに手に入れられるのです。
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