ニュース
ドンキ「色褪せ知らずの黒パンツ」がヒット 「80回洗濯してもOK」と控えめにアピールした理由:3分インタビュー(2/3 ページ)
「洗っても洗っても洗っても洗っても洗っても洗っても洗っても全っ然色落ちしない!!」と銘打つ黒ズボンを、ドンキが販売している。「80回洗濯してもOK」と控えめにアピールした理由を聞いた。
担当者に話を聞いてみた
――なぜ「色あせない」黒ズボンを開発しようと思ったのですか?
向: 黒いパンツは日常で誰しもが1本は持っている商品です。みなさん黒いズボンを履かれていますが、「何かしらの不満を持っているのではないか」ということを開発者として常に意識しています。あらためて利用者の視点に立って考えたとき、自分の中で1番嫌だったのが「購入してから少ししかたっていないのに、色あせてきてやぼったく見えること」でした。何度洗濯しても色あせないズボンを開発すれば、もっとお客さまに喜ばれる商品になると考えました。
向: この商品はあえて黒1色だけの商品展開に絞っています。黒だけに絞ることで、お客さまにとって「色落ちしにくいパンツ」ということが分かりやすかったようです。また、「売り場に黒いパンツしか売っていない、販促物も全て黒」という少し異様な雰囲気が、お客さまに商品を見つけてもらうきっかけになり、認知が広がることにもつながったと考えています。
――どのようにして「色あせない」ことを実現したのですか?
向: 色落ちしにくい特殊な染料と薬剤を使用しています。生地を構成する糸自体に深くまで色を浸透させることで、色が落ちて白く見えてしまうことを防いでいます。そのため、厳密に言うと全く色落ちしていないということではないんです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドンキ「NHK受信料不要のテレビ」、なぜ中年に人気? 最新の売れ行きを開発者が分析
ドンキの「チューナーレス スマートテレビ」が好調だ。同社に売れ行きについて話を聞くと、担当者も驚いたと話す“意外な購買層”が分かった。誰が、どんな目的で買うのか。
「カゴの大きさは盲点だった」 ドンキの電動自転車を変えた、お客の意外すぎる「ダメ出し」
ドン・キホーテが"カゴの大きい"電動アシスト自転車「EVA PLUS2」を発売した。なぜ「カゴの大きさ」にフォーカスしたのだろう。担当者に開発秘話を聞いた。
「品質がよくない」「普段の1.5倍の値段です」 顧客満足度No.1のスーパーで見つけた“正直すぎる”ポップの真意
「普段の1.5倍の値段です」「品質がよくない」――オーケーで見つけた正直すぎる掲示。「オネスト(正直)カード」と呼ばれているらしい。こんなに正直に商品のマイナス面を伝えて大丈夫なのだろうか?
食品トレーやめて、鶏肉をそのまま袋詰め 当初は心配する声もあったサミットの取り組みが支持されたワケ
サミットは食品トレーをやめて、鶏肉をそのまま袋詰めをしている。当初は心配する声もあったが今は支持される「ノントレー包装」。導入の経緯を聞いた。
「若手お局」に要注意! 増えている背景に2つの理由あり
みなさんは「お局」と聞くと、どんな人を思い浮かべるだろうか。なんとなく、会社に長年在籍している、攻撃的な40代前後の女性社員を想像していないだろうか。実は今、若手のお局も増えているらしい。


