調査リポート
「転勤」への意識、24年でどう変化? 単身赴任を選ぶ人の割合や、転勤したい都市ランキングも明らかに 0123引越文化研究所が調査:子どもの有無で大きな変化(2/3 ページ)
アート引越センターのシンクタンクである「0123引越文化研究所」が転勤に対する実態調査を実施した。1998年に実施した調査との比較も通し、転勤に対する意識の変化も明らかになっている。
転勤の辞令(内示)を受けて、最初に思ったことについて、未婚・既婚男女全体で最も多かったのは「次(転勤先)の仕事のこと」(35.5%)だった。続いて「引越のこと」(23.3%)、「当時の仕事のこと」(12.3%)が選ばれた。一方で、子どもがいる人に絞って結果を見ると、1位は変わらず「次(転勤先)の仕事のこと」(34 .8%)だったが、次いで、「子どものこと」(22.8%)が入り、転勤において、仕事のことだけでなく子どものことも考える傾向が読み取れる結果となった。
子どものいる既婚男性で見ると、98年調査時点では1位は「子どものこと」(32.3%)だった一方で、22年調査では1位は 「次(転勤先)の仕事のこと」(39.5%)となり、 次いで「子どものこと」(21.0%)となった。多くの人が単身赴任を前提とした転勤を検討するようになり、自身の仕事のことを最初に考えた人が多くなったと見受けられる。
自分で転居先を探した人に、住まいを選ぶ大事な要素を聞いたところ、半数以上が「通勤時間」(51.2%)を選び1位となった。2位は「賃貸料」(36.3%)、3位は「駅からの距離」(32.8%)と続いた。単身赴任を選ぶ人の増加もあり、「通勤時間」「駅からの距離」といった自らの利便性を優先する傾向が見られた。
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