調査リポート
「勘・経験」と「数字・データ」、営業の売上アップに役立つのはどっち? 営業マネジメントの実態を調査:理念やビジョンに関する調査結果も(2/2 ページ)
オロが営業マネジメントの実態に関する調査結果を発表。営業の意思決定において、「勘や経験」「数字やデータ」が占める割合や、こうした判断材料と売上目標の達成に関する関係性が明らかになった。
理念が浸透している会社の目標到達率は、していない会社の1.7倍
所属している会社で、日々数字を使ったコミュニケーションを行っているか尋ねた。その結果、「行っていると思う」(9.0%)と「少し行っていると思う」(23.4%)が合わせて32.4%となった一方、「あまりそう思わない」(24.5%)と「思わない」(20.2%)が合わせて44.7%となった。
日々数字を使ったコミュニケーションをしている場合と、していない場合で、直近3年間の売上目標到達具合を見ると、実践している会社の売上目標到達率が1.6倍高いことが見てとれる。
経営理念やミッションが現場社員に浸透しているかどうかについては、「浸透していると思う」(9.2%)と「少ししていると思う」(31.0%)が合わせて40.2%、「あまりそう思わない」(26.3%)、「思わない」(16.9%)が合わせて43.2%という結果に。
また、浸透している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向にあることが分かった。
同社は、「一部の企業においては『ざっくり経営』となっている状況が明らかになった一方で、『数字で語るマネジメント』の実践は、安定した成長に不可欠である」と分析する。
今回の調査は、IT・広告・コンサルティング業などのナレッジワーカー983人を対象に、インターネットで実施した。調査期間は、8月26日〜9月1日。
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