ドミノ・ピザ、値下げキャンペーンの一方で“6%値上げ”していた 告知不十分で不満の声も:10月3日から全注文に対してサービス料(2/2 ページ)
ドミノ・ピザが10月3日から、デリバリー・持ち帰りを問わず全注文に対してサービス料を徴収し始めた。現状、告知は公式Webサイトやメールマガジンのみで、告知の不十分感が否めない。なぜ、今なのか。そして、いくらかかるのか。広報担当者を取材した。
――サービス料の導入はいつごろから検討していたのか。
ドミノ・ピザ広報: 世界的にさまざまなビジネスコストが高まる中、高品質の商品やサービスが求められることに対応するために、本年7月にオーストラリアで導入した。一定の成果を収めたことから、他国・地域での導入を検討し、日本でも10月に導入することとなった。
――サービス料の「6%」という数値と、299円という上限を算定した理由は。
ドミノ・ピザ広報: 既に述べたように、サービス料はオーストラリアで先行導入していた。その際、6%の設定をしており、日本でも同様に導入した。299円という上限は、日本のお客さまへの負担が課題になりすぎないように設定したもの。
――デリバリーだけでなく、顧客が店舗に受け取りに来る持ち帰りでの注文にもサービス料を付加するのはなぜか。
ドミノ・ピザ広報: 個別のサービスではなく、店舗全体やサービス品質向上に充てるという観点から、一律に設定した。
――現状、サービス料のアナウンスはどのように行っているのか。
ドミノ・ピザ広報: 公式WebサイトのFAQ、ならびにメールマガジンで周知をしている。今後、店頭メニューなどでも告知していく。
以上が取材のやりとりだ。一部メニューの値下げを行う一方で、全注文に影響する“値上げ”を行っていたドミノ・ピザ。SNS全盛の時代に、公式Webサイトとメールマガジン、店舗での告知が中心というのは、やや不親切ではないか。
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