“大喜利”でポイ捨て撲滅? たばこの吸い殻を投稿する「ポイ捨て図鑑」が大阪進出:渋谷区のエリアでは90%のポイ捨てを削減
コソドが展開する取り組み「ポイ捨て図鑑プロジェクト」が大阪に進出する。ユーザーは街中に落ちている吸い殻を撮影し、“大喜利”的に名前をつけて投稿することで、ポイ捨てが多いエリアが可視化される取り組みだ。
喫煙所ブランド「THE TOBACCO」を運営するコソド(東京都渋谷区)は10月13日、たばこのポイ捨てをなくす社会の実現を目指す取り組み「ポイ捨て図鑑プロジェクト」を、大阪市内で開始すると発表した。
ポイ捨て図鑑プロジェクトは、街中にポイ捨てされたたばこの吸い殻を「喫煙所に戻れず、迷子になったモンスター」といった存在とし、参加した人がゲーム感覚でポイ捨て問題の解決を目指すもの。ポイ捨てされた吸い殻を撮影し、“大喜利”的に名前を付けて位置情報と合わせて投稿することで、街のポイ捨て状況を可視化している。投稿は集まった「いいね」の数に応じてランキングされる。
同プロジェクトは東京都の 豊島区、新宿区、文京区、渋谷区、世田谷区、港区、中央区、千代田区を対象として2021年12月に開始。現在は都内12区に対象が広がり、22年5月には豊島区の後援が決まるなど、行政との連携も進む。
今回の“大阪進出”に当たっても、大阪市が後援。同市は25年の大阪・関西万博の開催に向けて街づくりを進めており、ポイ捨てや路上喫煙をなくしたいというポイ捨て図鑑の理念に賛同したことから、後援が決定した。
投稿によりポイ捨てが多いと分かったエリアには同社が運営している喫煙所「THE TOBACCO」の設置や、清掃活動などの対応を検討している。22年5月下旬には投稿が多かった「渋谷センター街 宇田川クランクストリート」に土日限定で投票型喫煙所を設置。「人生に大事なのは金か、愛か」といった2択の投票内容を掲載した灰皿にすることで、喫煙者が能動的に吸い殻を捨てたくなる仕組みにしているという。同社によると、設置前後で当エリアのポイ捨て数が90%減少した。
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