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オイシックス、シダックスへのTOB成立 ところで「TOB」って何? 過去にはニトリ、NTTも実施時事ワード解説(2/2 ページ)

オイシックス・ラ・大地のシダックスへのTOBが成立した。10月31日付けで、シダックスはオイシックス・ラ・大地の子会社となる。ところで、この「TOB」って何か分かりますか? 過去にはNTTやニトリも実施しています。

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「TOB」って何の略?


答えは「株式公開買い付け」

 TOBとは、「Take-Over Bid」の略で、日本語にすると「株式公開買い付け」です。対象となる企業の株券などを市場外で「一定期間」「一定価格」で買い取ることを公告して取得する方法を指します。

 一般には、企業の買収や子会社化など、対象となる企業の経営権を取得する目的で実施されることが多いのが、このTOB。2021年には、関東でスーパーを運営するオーケーが、関西進出の足掛かりとして「関西スーパー」のTOBを画策しましたが、失敗しています。

 また、20年にはホームセンター大手「島忠」を巡り、DCMホールディングスとニトリがTOB合戦を繰り広げるなどして話題になりました。同じ年にはNTTが子会社の「NTTドコモ」を完全子会社とするためTOBを行うなど、有名企業のTOBが相次いだ年として記憶している方も多いのではないでしょうか。

今後は「給食」などで連携か

 オイシックス・ラ・大地は今回のTOBで、シダックス株の28.47%を取得しました。シダックスはカラオケのイメージも強いですが、18年5月に同事業の撤退を発表。22年3月期通期決算では、給食事業など「フードサービス」が売り上げをけん引するなど、最近では事業転換に成功していました。


出所:シダックス「2022年3月期 決算説明会資料

 オイシックス・ラ・大地はシダックスのフードサービスに注目し、医療施設や高齢者施設、また保育園といった領域の給食事業で自社サービスとの連携を目指すとみられています。

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