からやま、「いかの塩辛」を小売販売 テークアウトの「もう1品」を目指す:店内飲食で好評
からあげ定食専門店「からやま」は、店内飲食時に提供していた「いかの塩辛」の小売販売を始めた。食べ切りサイズの50グラムで、1パック118円で提供する。
からあげ定食専門店「からやま」は、店内飲食時に提供していた「いかの塩辛」の小売販売を始めた。食べ切りサイズの50グラムで、1パック118円で提供する。運営元のエバーアクション(東京都千代田区)が発表した。テークアウトでの新たな需要の創出を狙う。
からやまでは、オープン当初より店内飲食時に無料でご飯のお供として、いかの塩辛を提供してきた。販売を望む声が多数上がったことにより、テークアウトでの需要を見据え、販売方法やサイズなどの検討を重ね、店頭での販売に至ったという。
同社の親会社で、とんかつ専門店「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスの広報に、販売する狙いを聞いた。
「オープン当初から卓上にご飯とともに用意していたのが、かつやでもなじみのある割干大根漬と、いかの塩辛です。からあげ定食専門店にもかかわらず、いかの塩辛を目当てに来店される顧客がいることや、SNSでの反響などを鑑みて、テークアウト販売を可能にするためにサイズや価格、販売方法などを模索してきました」
加えて、まだまだ認知度が高いとはいえない「からやま」のことを広く知ってもらえる機会になると考えたという。2014年12月に1号店を神奈川県相模原市にオープンした同店は、22年10月末現在では125店舗となっている。
このタイミングで発売した理由については、「度重なる物価上昇や、気温低下によって増加する新型コロナやインフルエンザの感染など気の置けない日々が続いています。そんな時でも、食事の時間に専門店の味を気軽に自宅で楽しんでもらいたいと考え、このタイミングでの販売開始を決定しました」と話す。
からやまではコロナ禍以前から、テークアウトの売上比率が40%以上と高く推移していた。そのような背景から、店内飲食ではなくテークアウトで利用している顧客の楽しみ方が広がることを想定している。これに加え、これまで同店を知らなかった人にとっても、いかの塩辛が店内飲食で楽しめることをきっかけに選択肢に入ることを想定しているという。
同社は今後、いかの塩辛を店舗で販売することによって、テークアウトのついでに「もう1品」で選ばれる商品を目指す。かつやの割干大根漬のように店舗販売だけにとどまらず、さらに多くの人に手に取ってもらえる販売方法を検討していくとしている。
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