全国にたった“17人” スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?:合格まで10年(2/3 ページ)
日本のスタバには、「GAHAKU」と呼ばれる黒板アートの達人が存在する。GAHAKUは全国にたった17人。倍率12倍以上の選考を勝ち抜き、従業員の“お手本”となる黒板アートを制作している。
黒板アートの名手「GAHAKU」
スタバでは創業時から黒板アートを強化しており、GAHAKUは2013年に日本独自の取り組みとして開始した。1年に1度GAHAKUを選出しており、今年で10期生を迎えた。
「スターバックスでは一人一人のパートナーが働きやすい環境を作りたいと考えています。Mission and Valuesに『お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくります。』というものがあります。一人一人のパートナーに個性があり、得手不得手がある中で、それぞれの才能が輝ける場所を提供するための取り組みとしてGAHAKUを開始しました」(石井さん)
GAHAKUの選考はアルバイトから社員まで、年齢問わず全従業員を対象に行う。応募者はお題に沿った作品を提出。目安時間を20分とし、作業時間も申告する。GAHAKUは各エリアから1人ずつ、計17人選ばれる。
GAHAKUに選ばれると、プロモ―ジョンごとに制作した黒板アートが、関係者のみが閲覧できるポータルサイトに掲載される。全国の従業員はGAHAKUの作品を参考に、自店舗に合わせて黒板アートを制作している。他にも、オフィスに飾るチョークアートやメディアイベントのウェルカムボートの作成を担当することもあるという。
「今年度は、上は50〜60代から下は10代の学生まで幅広い層に挑戦していただき、208人の応募がありました。10回応募して今回やっとGAHAKUになった人、オファリングボードを書きたくて入社した人など、さまざまな人がGAHAKUに選出されました」(石井さん)
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