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“草の根VTuber”の接客で売り上げは目標の倍に ベンチャーが仕掛ける地方創生スターは作らない(2/3 ページ)

各地域でバーチャル物産展などを開催し、生産者や企業の売り上げ・認知拡大やブランディングに貢献しているのがuyet(ユエット)だ。後編では、VTuberを活用してインターネット上で商品を販売する「キャラクター・コマース」の可能性を聞く。

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エンタメビジネス以外で成功する方法

――このVTuberをエンタメ業界ではない場所で活用し、ビジネスとして大きくするためには何が必要だとみていますか。

梶田: まだVTuberを活用したマーケティングは、当たり前ではないですし、「分からない」「リスクがあるのではないか」と思われてしまうことが多いかもしれません。いま必要なことは、VTuberを活用した成功事例をより多く作り、多くの方にその可能性や魅力を理解してもらうことだと考えています。さまざまな場所で活躍できる場所を作るのが私たちのミッションだと思っています。


バーチャル物産展「北海道」:吠鳴ワーグ

――芸能人やスポーツ選手のように、VTuberもスターを作った方が目立って分かりやすい気がします。シンボルを作ることは目指していないのですか。

梶田: そこは目指していません。シンボルを作ろうとしている会社は多くありますが、シンボルがあっても活躍する場がなければこのエコシステムは成り立ちません。VTuberに活躍の場や仕事の機会を作れる会社はまだ日本にはありません。VTuberの仕事が今後増えていき、業界を盛り上げていける会社になれればと思っています。


バーチャル物産展「麺フェス」:G.I.N

――今後はどのような展開を考えていますか。

梶田: 大手企業もVTuberを起用した販売PRを認知してきていて、問い合わせも増えています。これまで地域の物産展が中心でしたが、これからは「カレー」フェス、「肉」フェスといった食品に限定したジャンル軸でもVTuberに出演してもらい、仕事の場を広げていきたいと考えています。


バーチャル物産展「麺フェス」:迷璃乃

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