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51歳の苦悩──ずるずると会社に残る私は、ダメな人間なのでしょうか?:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(3/4 ページ)
今の会社でのキャリアに不安を抱えながらも、転職する勇気も出ない。ずるずると会社に残る自分は、ダメな人間なのか?──そんな悩みを抱える40〜50代のビジネスパーソンは少なくない。こうした悩みや不安とどのように向き合うべきなのか。
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会社に残る人の共通点
これらの結果が示唆するのは、
- 50歳を超える=「役職定年」で本当にいいのか?
- 「女性活躍=若い女性」のままでいいのか?
- 「定年まで働く=会社にしがみつく」というイメージでいいのか?
といった問いです。
さらに、この調査から、「会社に残る選択をする人の特性」が垣間見える結果も明らかになりました。
お互いさま意識
- 「困ったことがあったら人に助けを求める=ヘルプ型」と「なるべく人に頼らず自分ことは自分でする=セルフ型」の割合は、年齢と共に「セルフ型」が高まり、男性では40代後半以降は8割前後を占める
- 職種別では、「営業・販売・サービス」でヘルプ型の割合が多かった
- 「役職なし」はヘルプ型が多く、「部長」はセルフ型が多い
ヘルプ型はどんな人?
- 男性の場合「ヘルプ型」の方が、「昇進意欲あり」の割合が高く、「セルフ型」は昇進を明確に拒否する傾向が高い
- 40代後半以上の「ヘルプ型」は、ボランティア活動や保育・介護、町内活動などの、無償労働、社会活動、地域交流に参加する人が多い
「仕事」の解釈を変えると視野は開ける
さて、いかがでしょうか?
「定年まで働く=会社にしがみつく」という言説は、あくまでも「切りたくてたまらない経営者側」の視点です。「会社に残る」という選択をした人たちは金のためだけに残ったわけじゃない。むしろ、会社員としてきちんと働き続けようとしている人たちでした。
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