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やはり「CX-60」の乗り心地は“硬い”のか これがマツダの生きる道高根英幸 「クルマのミライ」(4/6 ページ)

2022年、マツダの「CX-60」が話題になった。発売前から注文が想定以上に入ったわけだが、乗り心地について疑問の声がたくさん出ていた。やはり、CX-60は改善が必要なのだろうか。

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CX-60は、非常に重要な存在

 ドライビングポジションを正しく取ることが重要で、必要以上にシートをリクライニングさせていたり、後ろに下げて運転しているようなら、この仕様は役に立たない。CX-60では自動ドライビングポジションガイドと名付けられた、正しいドライビングポジションに導く機能が装備されている(まだ精度には個人差が大きいようだが)。それを利用する前提での、このシート形状と構造なのだろう。


CX-60のシート。レザーシートということもあり、柔らかく包み込むというより、比較的硬めの感触で坐骨を支えてくれる印象。まるでゆったりとしたバケットシート(?)のような感触だ。後席も比較的硬めの座り心地で、乗員を支えてくれるものだ

 またエンジンの回転フィールも滑らかさを増し、直列6気筒らしい回転フィールとアイドリングストップからの再始動も静粛性を高めている。

 驚くべき燃費の良さも、ここに記しておきたい。横浜から東京までを首都高速で往復し95キロほどを走行した際の平均燃費は23キロ/リッターというものであった。しかも半分近くが渋滞区間で、決して高速道路をのんびりとクルージングしていたわけではないのだ。

 ディーゼルだからこそ成しえるパフォーマンスであり、たとえ15年後にはほぼEVしか販売されなくなったとしても使用過程車(登録が既に行われて使用されているクルマのこと)は当分存在し、軽油は石油からつくられ続ける。であればこれだけ大事に燃料を使い、走りが楽しめ、安全性や快適装備も満足するCX-60は、非常に重要な存在ではないだろうか。

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