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「便利」でもなく「楽しく」もない、そんなローカル鉄道はいらない:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/7 ページ)
12月中旬、日本共産党は提言「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」を発表した。鉄道ファンとしてはとても心強い話だが、内容では「活性化」に触れていない。残せば地域が活性化すると考えているなら無責任だ。問われるべきは「鉄道を維持したらどういう未来が待っているか」なのだ。
2022年12月13日、日本共産党(以下、共産党)は「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」という提言を発表した。
【関連記事】全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために(22年12月13日、日本共産党の提言)
ここでは項目の紹介にとどめて、詳しくはリンク先を読んでいただこう。
「鉄路廃止のレールを敷いてはならない」「全国鉄道網の維持・活性化に国が責任を果たすために――日本共産党の提案」の2章構成だ。後半の提案は
- JRを完全民営から“国有民営”に改革する――国が線路・駅などの鉄道インフラを保有・管理し、運行はJRが行う上下分離方式に
- 全国鉄道網を維持する財政的な基盤を確保する――公共交通基金を設立し、地方路線・バスなどの地方交通への支援を行う
- 鉄道の災害復旧制度をつくり、速やかに復旧できるようにする
鉄道ファンとしてはとても心強い話だ。
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