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新型GT-R、開発陣を悩ませた騒音問題 心地よいエンジン音、ヒントは「ジャンボジェット機」R35型の集大成(2/3 ページ)

東京オートサロン2023で先行公開された「NISSAN GT-R」2024年モデル。“技術の日産”を体現する究極のスポーツカーの中でも、大きな技術開発となったのが、新構造のマフラーだという。

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着目したのはジャンボジェット機

 なぜ分岐させたのか? 2024年モデルの新構造マフラーのイラストを見ると、密閉された空間がある。この空間が消音室の役割を果たす「レゾネーター」であり、この消音室を設置するのが大きな目的だった。

 「イラストの上の方からエンジン音が伝わってきます。分岐して右にも左にも音は伝わりますが、左に伝わった音はこのレゾネーターによって低音域のみピンポイントで消音されるのです」(川口氏)。これによって、車外騒音規制に対応した。

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車外騒音規制への対応(プレスリリースより引用)

 左に伝わったエンジン音が消音される一方で、排気ガスは右方向にしか流れない。「左方向は密閉されているので、排気ガスは必然的に右から排出されます」(川口氏)。排気ガスの流れを一切変えることなく、動力性能を維持したのだ。

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排気ガスの流れを一切変えることなく、動力性能を維持(プレスリリースより引用)

 マフラーを分岐させることで、車外騒音規制、動力性能の維持の2つをクリアした開発陣。残る課題である高揚感をもたらすサウンドを成立させるにはどうすればいいのか? 開発陣が着目したのが、ジャンボジェット機のジェットエンジンだ。

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高揚感をもたらすサウンドはどうする?(プレスリリースより引用)

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