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WOWOWはなぜ「巣ごもり需要」を逃したのか 「独占配信商法」では厳しい生き残り:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/4 ページ)
動画サブスク各社が好調な中、「巣ごもり需要」を逃してしまったWOWOW。音楽ライブやスポーツイベントの独占配信で会員数を伸ばしてきましたが、放映権が高騰する中、今後の見通しは厳しいです。どのように生き残りを図るのでしょうか。
コンテンツ事業の「制作費削減」で増益減収
売上高は前年同期比4.3%減の384.6億円、営業利益は38.6%増の21.3億円、経常利益は16%増の20.6億円、純利益は2.6%増の13.3億円となっています。売り上げは減少が続いていますが増益です。
WOWOWはメディア・コンテンツ事業の他にもテレマーケティング事業を行っています。
それぞれの業績の推移は
- (1)メディア・コンテンツ事業:売上356.4億円(4.5%減) 利益19.2億円(81.1%増)
- (2)テレマーケティング事業:売上48.7億円(2.0%減) 利益2.1億円(55.9%減)
となっていて両事業とも減収となる中で、増益を達成した要因はメディアコンテンツ事業にあったことが分かります。
なぜ減収ながらも増益になったのかというと、会員収入の前年同期比の減少分17.1億円を番組制作費の減少23.2億円で補っていたからです。つまり、スポーツイベントの購入額を減らすことで、増益を保っていた形です。
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