”ファッション性”を強調した初の「#ワークマン女子」が大阪・駅ビルに 他の店舗とどう違う?:ターゲットは10〜40代(3/3 ページ)
WORKMAN Shoesとの複合店である「#ワークマン女子 天王寺MIO店」が大阪の駅ビルに3月3日、オープンした。ワークマン初の「ファッション性」を強調した店舗ということで、狙いや注目製品、今後の展望について取材した。
先行販売の「雲の上シリーズ」や、発売中の「女性用インナー」に注目
5つの軸に基づいた製品のほかにも、新しい製品を展開する。「雲の上パンプス」(2480円)、「雲の上パンプス ニットフラット」(2480円)、「雲の上パンプス レディーススニーカー」(2900円)は、同店にて先行販売となる新製品。
パンプスシリーズは、昨年春に発売した「アクティブパンプス」をもとにクッション性を増やすなど改良を重ねた新製品で、まるで雲の上を歩いているかのような快適な履き心地を実現した。タウン用のレディーススニーカーを製品化するのは初の試みで、クッション性の高いインソールとシンプルなデザインで、コーデを選ばずに長く履けるアイテムとした。
この春新たに登場した「レディース用インナー」も、今後同社の主力製品としてステップアップを目指す重要なアイテムだという。現在、やわらかく伸縮性があり、保湿性も高いというテンセル生地を使用した「レディースインナーキャミソール」(499円)と「レディースインナータンクトップ」(499円)、#ワークマン女子店限定の「レディースインナーカップ付きキャミソール」(1280円)と「レディースインナーカップ付きタンクトップ」(1280円)の4種類を発売しており、同店では全て取り扱っている。
売上目標は?
ワークマンは天王寺MIO店(101坪)の坪当たり売上目標を45万円に設定しており、初年度の売上目標は4億8000万円を見込んでいる。内訳は女性向けが50%、シューズが20%、メンズ・ユニセックス・ジュニアで30%だという。他店では女性向けの比率を35〜40%に設定しているが、同店では40代以下の女性の支持を狙い高く見積もっている。ファッション性を前面にアピールする新たな「#ワークマン女子店」は、今後関東をはじめ展開を広げていくとしている。
幅広い世代から支持されるワークマン、トレンドに敏感な若年層を取り込みさらに売り上げを伸ばせるか。
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