”ファッション性”を強調した初の「#ワークマン女子」が大阪・駅ビルに 他の店舗とどう違う?:ターゲットは10〜40代(2/3 ページ)
WORKMAN Shoesとの複合店である「#ワークマン女子 天王寺MIO店」が大阪の駅ビルに3月3日、オープンした。ワークマン初の「ファッション性」を強調した店舗ということで、狙いや注目製品、今後の展望について取材した。
新店の軸となる5つの要素
ワークマンは、天王寺MIO店のテーマに「vivid」「trend」「travel」「tough」「sustainable」という5つの軸を設定した。vivid、trendでは言葉の通りビビットなカラーを使用した製品やコーディネート、トレンドアイテムを提案し、travelではこれまでありそうでなかったトラベルアイテムを開発した。
新製品「あれこれまとまるガバッとポーチ」(1780円)は縦に大きく開き、化粧品だけでなくヘアゴムやクリップ、指輪にピアスなどアクセサリーまでまとめて収納できる旅行ポーチ。ポーチにはS字フックを取り付けており、洗面所のタオル掛けなどに吊るせるようにした。旅先はもちろん、普段使いもできる便利アイテムとしてリリースする。
toughの要素には「ワークマンのアイテムをオシャレに着ること」という意味が込められている。前述したマネキンのコーディネートもその一環だ。また同店では初となる女児向けの製品も取り扱っており、大人用アイテムをそのまま女児用サイズにした製品も販売する。親子でおそろいのアイテムを購入し、コーディネートを楽しめるという点にtoughの要素を盛り込んだ。
同社はsustainableを5つの要素の中で2番目の重点スタイルとして取り組んでいる。すでにバナナの茎を繊維として再利用した「GreenTECHアウトドアDENIMベスト」(2500円)や、コーヒーのかすを再利用した「GreenTECHスリムフィットDENIMパンツ」(2500円)などを製品化しており、2030年までにプライベートブランドの5割をサステナブル製品にするという目標を掲げている。
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