2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

味の素がイトーヨーカ堂の創業者に「異例」の追悼コメントを発表した、意外な理由(2/2 ページ)

イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊名誉会長が死去したことを巡り、味の素が追悼のコメントを発表した。味の素の広報担当者によると、他社の経営者にコメントを発表するのは異例のことだという。なぜ、今回の発表に至ったのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

セブン向け商品製造で子会社設立 30年以上の取り引き

 同社広報によると、特定の企業経営者に向けてコメントを出すのは異例だという。その理由について広報担当者は「生前、業界に与えた影響力の大きさはもちろん、セブン&アイHDは味の素にとって大口の取引先の1社で、関係が深かったことも考慮した」と説明した。

 味の素は1988年4月、「セブン-イレブン」向け商品を製造するため、100%子会社としてデリカエース(埼玉県上尾市)を設立。以来30年以上、自社製品を含めた取り引きを続けている。

photo
デリカエースのオフィス(出典:同社公式Webサイト)

同姓同名の会長で交流歴 コメント検討も断念

 前会長との関係も考慮した。味の素の前会長は、亡くなった伊藤名誉会長と同姓同名。その縁から生前は、会食をともにするなど交流があったことを公式に認めている。

(関連記事:なぜ鳩? 「イトーヨーカドー」ロゴの謎 「ヨークベニマル」と何が違う?

photo
前会長の伊藤雅俊特別顧問

 訃報を受け、当初は伊藤雅俊前会長名義でのコメントも検討したが、現在は特別顧問となっており、経営から退いていることなどを考慮し、見送りになったという。

 味の素が追悼コメントを出した、セブン&アイHDの伊藤名誉会長は3月10日、98歳で亡くなった。死因は老衰だった。

photo
セブン&アイHDの伊藤名誉会長(セブン&アイHD提供)
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る