日テレ、初の縦型ショートドラマ TikTokで『毎日はにかむ僕たちは。』公開:若年層を獲得へ
日本テレビ放送網は3月12日、TikTok上で縦型ショートドラマ専用のアカウントを開設した。同アカウントで第1シリーズとなるショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』を公開。縦型ドラマの事業に参入し、若い層の取り込みを図る。
日本テレビ放送網は3月12日、TikTok上で縦型ショートドラマ専用のアカウントを開設した。同アカウントで第1シリーズとなるショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』を公開。縦型ドラマの事業に参入し、若い層の取り込みを図る。
同アカウントでは、累計7億回再生の人気クリエイター「ごっこ倶楽部」と共同で作品を制作。SNSの中でも特に10代に支持されているTikTokを利用することで、デジタルネイティブ世代の若者を中心に、日テレのエンタメを届けていく。
順次配信中の『毎日はにかむ僕たちは。』では、「はにかんでしまうような一瞬」をコンセプトにしたショートドラマを展開。個性豊かな6人の女優がさまざまなキャラクターを演じ、明るい恋や悲しい恋、他愛もないけれど思い出に残る日常の風景をドラマに詰めた。
国内ドラマは特に人気のあるジャンルである一方、制作に一定のコストがかかるため、定常的なコンテンツの発信が難しい現状がある。しかし近年はTikTok、YouTube、Instagramのリール動画などの台頭により、1話あたりの尺が短い作品や短期間で制作できるコンテンツを発信できる場が増えた。
そこで日テレは、縦型ショートドラマというジャンルが非常にホットなTikTokに着目。テレビ局が制作するドラマも進化の時期にあると考え、初の試みとなる縦型ショートドラマに特化したTikTokアカウントの開設に至った。
日テレ「前例がないコンテンツ制作に挑戦」
同社の事業責任者である井上直也さんは「たくさんの映像コンテンツが毎日生まれている中、テレビ局も前例がない形のコンテンツ制作に果敢に挑戦していくべきと感じた」と狙いを話す。
ごっこ倶楽部が設立したGOKKO(東京・中野)の田中聡社長は以下のように意気込みを語る。
「時代に合った見やすいフォーマットの中で、上質なクリエイティブを提供するという意識を持って、事業を推進してきました。若者を中心に、長い動画をそもそも見ない人も増えてきています。日本テレビさまという強力なパートナーとタッグを組み、テレビで培ってきたノウハウとのハイブリッドで、本気本物のクリエイティブを世の中に届けていきたいと思います」
2022年8月には、NHKが若年層の視聴者に向けたドラマ「セイコグラム 転生したら戦時中の女学生だった件」を制作した(関連記事)。Instagramでのドラマ放映や、スマホでの視聴を見越し、縦構図で撮影するなどの工夫を凝らした番組だった。今後もテレビ局によるSNSでのコンテンツ放映が進みそうだ。
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