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京王電鉄、10月に運賃値上げを申請 ICカードで初乗り126円→140円に:防犯対策も強化
京王電鉄(東京都多摩市)は、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可を申請した。改定時期は10月を予定しており、切符の初乗り運賃は130円から140円に、ICカードは126円から140円に引き上げる予定だ。
京王電鉄(東京都多摩市)は、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可を申請した。改定時期は10月を予定しており、切符の初乗り運賃は130円から140円に、ICカードは126円から140円に引き上げる予定だ。
乗車区間に応じた値上げは「改定額を抑えた」とコメントしており、最大で42円の引き上げとなる。新宿〜高尾山口間は、現在は切符で390円のところを430円に、ICカードでは388円から430円にする見込み。改定率は13.3%、増収率は11.5%になる。
運賃の値上げは、消費税率変更によるものを除けば1995年ぶり。コロナ禍で利用者が同業他社と比べても減少し、以前の水準までの回復が見込めないことや、2021年10月の車内傷害事件を受けた防犯対策、バリアフリー設備の整備などを理由に踏み切った。
通勤定期は、割引率は37.6%で据え置きのまま、普通運賃の値上げに合わせて改定する。 通学定期は家計負担に配慮し据え置きとし、割引率は77.4%から80.1%に上昇する。
また、相模原線京王多摩川〜橋本間の乗車キロに応じて設定している加算運賃を廃止する。
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