データドリブンセールスで重要なことは? データに向き合える体制を構築すること:データドリブンセールスを考える(1/4 ページ)
データドリブンセールスを考える上で、何がポイントになるのでしょうか。データ基盤への落とし込みなどを考えていきます。
連載:「データドリブンセールス」を考える
→データ活用の難易度は、ビジネスモデルによって違う(第1回)
→データ活用はなぜ進まないのか 見落としがちな「落とし穴」(第2回)
→「データドリブンセールスを始めたい」 どこから手をつければいいのか(第3回)
→売り上げを伸ばすために、データ分析で必要なこと(第4回)
→第5回、本記事
これまでの記事では、B2Bにおけるデータドリブンセールスを題材に、データドリブン組織での協業プロセス、カスタマージャーニー、KPI設計、そして分析ユースケースの作り方までを説明してきました。
最終回となる今回は、テックリード(エンジニアチームのリーダー)の視点から、これまで説明してきたプロセスに私たちがどう関わって、どのようにデータ基盤にまで落とし込んでいくのかをお話します。具体的には、UXやBXとのプロジェクトへの取り組み方、データ基盤の全体像、データ流れ図を中心に、データ基盤構築のヒントをご紹介いたします。
UX・BXのアイデアの裏とりをしよう
データドリブンの実現に向けた大前提として、初期フェーズでUX・BXチームが中心となって行う業務整理や分析ユースケース策定の際に、テックリードは、仮説を実現するための裏とり(フィージビリティスタディ)を行います。
例えば、売り上げにつながる施策を考える上で、顧客属性と売り上げの相関を調べたいとします。このとき、売り上げ実績のある顧客だけではなく、リードの段階あるいはその手前のWebサイト回遊記録までさかのぼり、全体を網羅した統計データが必要という話題があがったとします。
ここでテックリードは、現状のシステムのままでは実現不可能な要素に対し、解決策の提案を行います。
このように課題に応じて改善手法を使い分けていきますが、特に中心的役割を果たすのが「データ基盤全体像の作成」と「データ流れ図の作成」です。
この2つがあるとデータドリブンの実現に向けたデータ基盤への見通しが立てやすくなります。
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