コンビニのおにぎり戦略、3社そろう ローソンは製法刷新、「ふっくら感」で勝負:行楽シーズンに向けて(1/2 ページ)
コンビニ各社の「おにぎり戦争」が激化している。ローソンは高価格帯「金しゃりおにぎり」シリーズを刷新。差別化なるか。
コンビニ各社の「おにぎり戦争」が激化している。ローソンは4月11日、高価格帯「金しゃりおにぎり」シリーズを刷新すると発表。製法を変更し、「手作りのふっくら感」を追求する。
セブン‐イレブン・ジャパンは米にこだわり、「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修のおにぎりを投入。また、ファミリーマートは日清食品とコラボレーションし、「どんぎつねむすび」「U.F.O. 濃い濃い濃厚そばめし」といったユニークな商品を販売し、各社差別化を図る。
立体成型機で「手作りのふっくら感」
ローソンのおにぎりは、人流の回復を受け好調だ。2023年3月はおにぎり全体の販売高が前年対比約2倍に成長。ゴールデンウイークや夏の行楽シーズンに向け、さらなる人流回復に期待し、同社の米飯カテゴリーをけん引する「金しゃりおにぎり」シリーズを刷新する。
米飯カテゴリーの平均販売高におけるおにぎり構成比は約6割。「金しゃりおにぎり」シリーズは、おにぎり全体の約2割を占める主力商品だ。PB(プライベートブランド)商品の販売高ランキングでも、コーヒー類やからあげクンに次ぐ人気を誇る。
今回の刷新では、「立体成形方式」を採用したおにぎり成形機を導入する。同社によると、立体成型機の導入はコンビニ業界では初となる。
新たな成形機では4方向から均等かつ立体的におにぎりを成形することで、まるで人の手で握ったような、ふっくらとした食感を実現した。
全国47都道府県、5125人に新旧商品の食べ比べを実施したところ、約97%が「ふっくらおいしくなった」と回答。商品本部 デイリー・厨房部 水島史喜部長は「自信をもって紹介できる」と話す。
定番メニューを4品リニューアル。また、新作を3品投入する。
1番人気の「金しゃりおにぎり焼さけハラミ」(279円)は、漬け込み用の清酒を見直し、ハラミのうまみをさらに引き立てる仕立てに変更した。
「金しゃりおにぎり いくら醤油漬」(279円)は、調味液の配合や製法を一から見直すことで、いくらの粒感をより感じられるようにした。
その他、「金しゃりおにぎり 熟成生たらこ」(235円)、「金しゃりおにぎり 塩にぎり」(113円)をリニューアルする。
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