コンビニのおにぎり戦略、3社そろう ローソンは製法刷新、「ふっくら感」で勝負:行楽シーズンに向けて(2/2 ページ)
コンビニ各社の「おにぎり戦争」が激化している。ローソンは高価格帯「金しゃりおにぎり」シリーズを刷新。差別化なるか。
新作3品
新作の「金しゃりおにぎり 熟成紀州南高梅種抜きまるごと一粒梅」(235円)は、肉厚で果肉が多い2Lサイズの大粒梅を二段仕込みにすることで、ほどよい塩味と酸味を感じられるようにした。
「金しゃりおにぎり 焼鮭ほぐしと塩すじこ」(279円)は、東日本エリア(北海道〜関東)のみで販売する。製造工場で焼き、粗めにほぐした北海道産秋鮭を使用。すじこの味付けのベースは塩で、しょうゆ漬とはまた違う味わいに仕上げた。
西日本エリア(中部〜沖縄)で販売する「金しゃりおにぎり焼鮭ほぐしといくら醤油漬」(297円)は、粗めにほぐした北海道産秋鮭と、超特選しょうゆを使用し味付けしたいくらを中具に入れた。
今回の刷新で、4月度販売高は前年比約130%、新型コロナ流行前の19年比で約115%を目指す。水島部長は「今後も継続して2割増し程度の推移を目指している」とコメント。自社の製法をブラッシュアップすることで勝負に出るローソンは、他社との差別化に成功するか。
セブンは「監修」、ファミマは「コラボ」
セブンは米の老舗「八代目儀兵衛」と協業し、「精米」「米のブレンド」にこだわったおにぎりを投入。「八代目儀兵衛監修 銀しゃりおむすび 梅ひじき」(151円)や「八代目儀兵衛監修 昆布だしで炊いただしむすび」(129円)を販売している。
ファミマは「どんぎつねむすび」(185円)、「U.F.O. 濃い濃い濃厚そばめし」(160円)を発売し、人気商品とのコラボで勝負。行楽シーズンに合わせて投入し、花見や旅行での購入を見込む。
行楽シーズンに向けて各社が個性的なおにぎりを投入する中、消費者から多くの支持を集めるのはどのコンビニか。今後も注目したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
おにぎり戦争勃発 セブンは老舗「八代目儀兵衛」、ファミマは「どん兵衛」とコラボ
セブンは「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修のおにぎりを4品発売する。高まる「ごはんのおいしさ」のニーズに対応。
ファミマ、「どん兵衛」「U.F.O.」コラボのおにぎり 話題性を喚起
ファミマは3月21日から「春のおむすび祭り」を開催する。日清コラボの「どんぎつねむすび」「U.F.O. 濃い濃い濃厚そばめし」発売。話題性を喚起。
「溶接の作業着」がキャンパーに爆売れ ワークマンが「エクセル研修」を強化して見えた新たなニーズとは
ワークマン好調の背景には「データ活用の強化」がある。作業服だけではなく、新業態を続々とオープンし、新規層を獲得。「エクセル研修」を強化して見えた新たなニーズとは?
営業マンからバリスタへ 68歳男性がスタバでフラペチーノを作る理由
スタバの象徴、緑のエプロンを身に付け、フラペチーノを作る「68歳」の児玉さん。バリスタとしてすべての業務を担当。かたくなに『バリスタはしない』と避けていました」と振り返るが……?
日本の大学ランキング 3位「大阪大学」、2位「東京大学」、1位は?
英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」はベネッセグループの協力のもと、今年で7回目となる「THE 日本大学ランキング2023」を発表した。
全国にたった“17人” スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?
日本のスタバには、「GAHAKU」と呼ばれる黒板アートの達人が存在する。GAHAKUは全国にたった17人。倍率12倍以上の選考を勝ち抜き、従業員の“お手本”となる黒板アートを制作している。





