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総務はあえて「攻め」から「守り」に転換すべし──その理由とは?:「総務」から会社を変える(1/2 ページ)
働き方の変化により「攻め」の戦略総務への転換が叫ばれてきた。しかしいま、「攻め」から一転して、「守り」の戦略総務が必要な時代に変化してきているのではないかと、『月刊総務』の豊田氏は考察する。その理由はというと……
働き方改革や働く場の多様化で「攻め」の戦略総務への転換が叫ばれてきた。しかしいま、「攻め」から一転して、「守り」の戦略総務が必要な時代に変化してきているのではないだろうか。戦略総務に訪れているパラダイムシフトとは?
総務を変えてきたパラダイムシフト
コロナ禍、ウクライナ侵攻、それに伴う物価高と、VUCAの時代を象徴するような出来事が次々と生じている。
VUCAの時代とは「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を指す。英国がEUからの離脱を決めたあたりから使われ始めた言葉だ。その後、トランプ大統領の登場、コロナ禍、ウクライナ侵攻と続く。エネルギー価格は高騰し、各国がインフレに見舞われた。今後も民主主義と覇権主義の対立は先鋭化するだろう。一寸先は闇の時代となってきた。
そのような外的変化の中、われわれ総務は「戦略総務」を旗印に健康経営、働き方改革、ハイブリッドワークを中心とした働く場の多様化への対応に追われてきた。新たな仕掛けを導入していく、まさに「攻めの戦略総務」が全盛を迎えたのだ。
時代をさかのぼると、これらの前には2011年の東日本大震災による、BCP策定に追われた総務があった。それ以降しばらくは「守りの総務」が中心となっていたように思う。そこから、先に記した「攻めの戦略総務」へと変化していったのだ。
この「守り」から「攻め」という流れが、再び逆回転する、そんな予兆を感じている。
「守り」に転換する背景には……
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